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獣の奏者 エリン(再)第7話「母の指笛」 を観て

 エリン50話の中で、これが最も印象に残ると言う人も多いことと思います。辛辣な話であり、元が小説であったからこそ描かれた話であり、もし、アニメ化ありきでスタートした企画であったなら、もっと違う形になってたことと思います。
 ここで絶対に描かなければならないこと。それは、ソヨンが「操者ノ技」を使うということ。それは、闘蛇により娘の命が危機にさらされている状況下でしか起こりえません。エリンが助けに来たことにより、その条件が生まれてしまいました。ソヨンはその瞬間まで、自分が掟を破ることなど夢想だにしなかったと思います。
 ソヨンはその瞬間までアォーロゥとして、自分が死んでエリンを一人残すことになったとしても掟を守ろうとしていました。アケ村に来て、もうアォーロゥでなくなったと言っても、だからと言って掟を破るわけにはいかないのです。掟を破ることは人も獣も死に絶えるような危機につながっていくからです。しかし、ソヨンは掟を守るためにエリンを見殺しにすることはできませんでした。掟よりも娘の命を優先させたのです。
 おそらく一般のアォーロゥならば、娘を失う悲しさがあっても、掟を優先させるのでしょう。ソヨンと一般のアォーロゥとの違い。それは、アッソンとの出会いでした。「愛を育む道」を彼は示してくれました。たぶん掟を何よりも優先させるアォーロゥの社会にはないこと。そしてソヨンは、アッソンと同じでお日様のようにあったかいエリンと一緒に暮らしてきたのです。ソヨンの心には、アォーロゥにはないものが生まれ、育ってきてました。それが、あの指笛になったのです。
 エリンに縄を切ってもらったとき、エリンを助けようと決めたとき、ソヨンはできれば自分も助かりたいと思ったかもしれません。そしてエリンと遠くで一緒に暮らしたいと。でも、それはもう出来ませんでした。ソヨンが突き落とされる前、傍らの兵士が剣を抜きました。そして、水に落ちたソヨンの髪の辺りに赤いものが混ざっていました。画面では直接描かれていませんが、ソヨンは切られていたのだと思います。だから、「私はもう、でもあなただけは」となったのだと。

 エリンはサジュの家で、ソヨンが闘蛇の裁きにかけられ、食い殺されることを聞いてしまいます。エリンの気持ちは計り知れません。エリンは母を助けるためにラゴウの沼に向かいます。目には絶えず涙があふれてきます。不安を打ち消すように、お母さんを助けたら村を出て二人で旅をしながら生きていこうと、希望を描きながら。
 沼のほとりで倒れるエリン。霧の民だからと言う思い。ただ涙が流れます。
 ドラの音とやぐら。走るエリン。エリンは水の中に飛び込みます。
 朝日がさし、ソヨンは水の中へ落とされます。そのもとへ泳ぐエリン。
 エリンは母のもとにたどり着き、ナイフで縄を切ります。母を助けること、ただそれだけを考えて。
 ソヨンと二人身を寄せ合う。闘蛇に囲まれているが、今は母と一緒です。
 エリンの母親としての心。「決して真似してはダメ。大罪を犯すから」ソヨンは指笛を吹きます。
 ソヨンに促され闘蛇に乗るエリン。「お母さんも早く」エリンはこの瞬間まで、母も自分も助かるんだと思っていました。しかし、ソヨンから返って来たのは「生き延びて幸せになりなさい」エリンとの別れの言葉でした。
 「お母さん」と叫ぶエリンを乗せて、すさまじいスピードで泳ぎだす闘蛇。「前を見て。振り返っちゃダメ」それがエリンが耳にした最後の母の言葉でした。
 「私のエリン・・・アッソン」闘蛇の中に消えていくソヨン。
 「お母さん、お母さん」と呼び続けるエリン。
 エリンは闘蛇の背に乗りはるか遠くへと運ばれていきました。

 エリンの母を呼ぶ声がいつまでも耳に残ります。母を助けに走るエリン、母のもとにたどり着けたエリン、母を失うエリン、エリンの心情がよく伝わってきます。
 エリンには、とてもつらい思い出になりました。でも、そこから学び取ったもの、母の残してくれたものが、後のエリンを形作っていきます。
   指笛

           --------
おまけ:    Another   奏者   第7話

   サジュの家の前

チョク  「サジュ~。おーい。釣りに行こーぜー。サ~ジュ~」
       ガラッ
サジュの母「ごめんね、チョクちゃん。あの子まだ落ち込んでてさ・・・また誘いに来ておくれよ」
チョク  「いいって、いいって。また明日来るよ・・・じゃーなー、サジュー」
サジュ  「・・・」

   翌日

チョク  「おーい、サジュ~。薬草採りに行くから一緒に来ないか~」
       ガラッ
サジュ  「チョク・・・ごめんね、私まだ・・・」
チョク  「んーー、いいよ、オレお前の分もいっぱい採って来るから」
サジュ  「ごめんね・・・チョク」

   その翌日

チョク  「サジュー。今日は大漁だったぜー。出て来て見てみろよー」
       ガラッ
サジュ  「チョク・・・・・・・て、あんた、何ひとん家の前で魚焼いてんのよ」
チョク  「いいからいいから、うまそうだろ。お前も食えよ」
サジュ  「う・・・い、いらないわよ」
   ・・・・・グ~~~キュルキュルキュル
サジュ  「あっ」
チョク  「へへ、お腹は正直だなっと。ほら」
サジュ  「う~~。じゃあ、一本だけもらってあげるわよ」
チョク  「一本だけで済むのかな~。食いすぎてデブデブ大魔神になっても、ま、心配ないけどな」
サジュ  「も~、チョクのバカ」

   アケ村の営みは続いていくのでした

            おわり
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