青の祓魔師 第4話「天空(アマハラ)の庭」 を観て
父と子、兄弟と来て、今回は母と子、祖母と孫が描かれます。今までのところ、家族の対立や絆を話の軸に据え物語が綴られています。オーソドックスであるが、それ故、響きやすくもあります。
今回のしえみとその母の演技は、声優、演出とも、とてもよかった。登場人物の演技の良さは、この作品で毎回感じるところです。
しえみは御婆ちゃんっ子。御婆ちゃんは花や草が大好きでこの庭が宝物。しえみも当然それに倣います。御婆ちゃんが釣り好きだったら、しえみは釣りバカになってたことでしょう。
体の弱かったしえみは学校にもろくに行けず、御婆ちゃんの庭にべったり。外は嫌いと言うしえみ。御婆ちゃんはせかすことなく、しえみとのゆったりした時間を大事に過ごします。
御婆ちゃんは天空の庭の話をします。行ってみたいと言うしえみに、大きくなったら行っといでと。外に興味を示すしえみを喜んでるようです。
悲劇は突然やってきます。しえみが15歳(?)の冬、ぶどうのツルだなの下敷きになり祖母は亡くなってしまいます。しえみを激しい後悔が襲います。天空の庭を探しに出かけたりなんかせず、御婆ちゃんを手伝ってれば、事故は起こらなかったと。しえみは、御婆ちゃんがどんな気持ちで「行っといで」と言ったかまで考えが回りません。
しだいに寂れてゆく庭を見て、しえみを絶望が襲います。
そこに悪魔がつけ込み、地面を通して彼女に寄生し、生気を吸い取っていきます。しえみとの同意の上で。この庭を守ることと引き換えに。しえみの足は動かなくなります。
しえみにはちゃんと母がいます。一緒に暮らしてますが寝所は別。冷戦状態。店が忙しくってかまってやれなかったということもありますが、祖母になつくのを妬ましくも思っていたのです。でも、母親です。しえみが心配。祓魔師に診てもらうことにします。
雪男により悪魔の寄生とわかると、母は「もうこんな庭から出るんだよ」と強く迫ります。でも、娘の身を安じる母の気持ちはしえみに届かず「お母さんなんて大嫌い」と言われてしまいます。娘を心配する母と、自分の主張を曲げない娘。
夜、花に水をやるしえみの前に燐が現れ、鉢植を破壊し目を覚ませと怒鳴ります。何かに囚われてる者を助けるため、その対象を破壊するというのは、有効な方法の一つだと思います。その気合いが重要なのです。
しえみは、「自分のせいで御婆ちゃんが死んだからこの庭を守らなければならない」と告げる。
燐は、「母ちゃんに心配かけずにやれ、できないなら止めちまえ」と言う。そして、しえみが「本当にやりたいのは天空の庭を探すことだろ。婆ちゃんは行くなっていうのか」
「ううん、言わないよ」
しえみはようやく、御婆ちゃんがしえみに何を望んでいたのか気づきます。御婆ちゃんはしえみが外に出て世界に触れられるようになることを望んでいたのです。
そして、悪魔が姿を現しますが、燐と雪男に撃退されます。
立てるようになったしえみ。燐に「謝ってこいよ」とはたかれ、母のもとへ。
娘を迎える母。
「私だって探したことがあった。
バカな子だよ、心配かけて」
長い年月をかけて築かれてきた母子の壁が、崩れていきます。
しえみは塾へ。外の世界へと一歩を踏み出しました。
今回はジンと来るところがたくさんありました。母にバカと言うところ。「行くなって言わないよ」のところ。そして母の「バカな子だよ」のところ。
女の子の登場で華やかになってきました。次回も楽しみにしてます。

-------------
おまけ: Another 青師 第4話
しえみの庭
雪男 「僕らはこの辺で帰るとしよう、兄さん」
燐 「そうだな、あいつらも大丈夫そうだし」
しえみ「あっ」
燐 「じゃあな。もう心配かけんじゃねーぞ」
しえみ「うん、今日はありがとう。雪ちゃん、また遊びに来てね。燐・・・」
燐 「ん?どうした?」
しえみ「燐は帰っちゃダメ。壊した鉢植、直さなきゃダメなの。お花がかわいそうだよ」
燐 「カーー、そんなのお前がやって・・・んー、わかったよ、お嬢ちゃん。もう一仕事やってやるよ」
しえみ「うん、よろしい。お花もきっと喜ぶの」
雪男 「やれやれ、じゃあ、僕も手伝うとするよ」
燐 「何だよ、先に帰ってもいいんだぜ」
雪男 「兄さんはここの鍵持ってないじゃないか」
母 「どれ、私も手伝おうかね。庭いじりなんて何年振りだろう。懐かしいよ、いつもすぐそこにあるっていうのにねえ」
しえみ「みんな・・・みんな、ありがとう。私・・・とってもうれしいの」
しえみの庭に、にぎやかなひと時が訪れました
おわり

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今回のしえみとその母の演技は、声優、演出とも、とてもよかった。登場人物の演技の良さは、この作品で毎回感じるところです。
しえみは御婆ちゃんっ子。御婆ちゃんは花や草が大好きでこの庭が宝物。しえみも当然それに倣います。御婆ちゃんが釣り好きだったら、しえみは釣りバカになってたことでしょう。
体の弱かったしえみは学校にもろくに行けず、御婆ちゃんの庭にべったり。外は嫌いと言うしえみ。御婆ちゃんはせかすことなく、しえみとのゆったりした時間を大事に過ごします。
御婆ちゃんは天空の庭の話をします。行ってみたいと言うしえみに、大きくなったら行っといでと。外に興味を示すしえみを喜んでるようです。
悲劇は突然やってきます。しえみが15歳(?)の冬、ぶどうのツルだなの下敷きになり祖母は亡くなってしまいます。しえみを激しい後悔が襲います。天空の庭を探しに出かけたりなんかせず、御婆ちゃんを手伝ってれば、事故は起こらなかったと。しえみは、御婆ちゃんがどんな気持ちで「行っといで」と言ったかまで考えが回りません。
しだいに寂れてゆく庭を見て、しえみを絶望が襲います。
そこに悪魔がつけ込み、地面を通して彼女に寄生し、生気を吸い取っていきます。しえみとの同意の上で。この庭を守ることと引き換えに。しえみの足は動かなくなります。
しえみにはちゃんと母がいます。一緒に暮らしてますが寝所は別。冷戦状態。店が忙しくってかまってやれなかったということもありますが、祖母になつくのを妬ましくも思っていたのです。でも、母親です。しえみが心配。祓魔師に診てもらうことにします。
雪男により悪魔の寄生とわかると、母は「もうこんな庭から出るんだよ」と強く迫ります。でも、娘の身を安じる母の気持ちはしえみに届かず「お母さんなんて大嫌い」と言われてしまいます。娘を心配する母と、自分の主張を曲げない娘。
夜、花に水をやるしえみの前に燐が現れ、鉢植を破壊し目を覚ませと怒鳴ります。何かに囚われてる者を助けるため、その対象を破壊するというのは、有効な方法の一つだと思います。その気合いが重要なのです。
しえみは、「自分のせいで御婆ちゃんが死んだからこの庭を守らなければならない」と告げる。
燐は、「母ちゃんに心配かけずにやれ、できないなら止めちまえ」と言う。そして、しえみが「本当にやりたいのは天空の庭を探すことだろ。婆ちゃんは行くなっていうのか」
「ううん、言わないよ」
しえみはようやく、御婆ちゃんがしえみに何を望んでいたのか気づきます。御婆ちゃんはしえみが外に出て世界に触れられるようになることを望んでいたのです。
そして、悪魔が姿を現しますが、燐と雪男に撃退されます。
立てるようになったしえみ。燐に「謝ってこいよ」とはたかれ、母のもとへ。
娘を迎える母。
「私だって探したことがあった。
バカな子だよ、心配かけて」
長い年月をかけて築かれてきた母子の壁が、崩れていきます。
しえみは塾へ。外の世界へと一歩を踏み出しました。
今回はジンと来るところがたくさんありました。母にバカと言うところ。「行くなって言わないよ」のところ。そして母の「バカな子だよ」のところ。
女の子の登場で華やかになってきました。次回も楽しみにしてます。

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おまけ: Another 青師 第4話
しえみの庭
雪男 「僕らはこの辺で帰るとしよう、兄さん」
燐 「そうだな、あいつらも大丈夫そうだし」
しえみ「あっ」
燐 「じゃあな。もう心配かけんじゃねーぞ」
しえみ「うん、今日はありがとう。雪ちゃん、また遊びに来てね。燐・・・」
燐 「ん?どうした?」
しえみ「燐は帰っちゃダメ。壊した鉢植、直さなきゃダメなの。お花がかわいそうだよ」
燐 「カーー、そんなのお前がやって・・・んー、わかったよ、お嬢ちゃん。もう一仕事やってやるよ」
しえみ「うん、よろしい。お花もきっと喜ぶの」
雪男 「やれやれ、じゃあ、僕も手伝うとするよ」
燐 「何だよ、先に帰ってもいいんだぜ」
雪男 「兄さんはここの鍵持ってないじゃないか」
母 「どれ、私も手伝おうかね。庭いじりなんて何年振りだろう。懐かしいよ、いつもすぐそこにあるっていうのにねえ」
しえみ「みんな・・・みんな、ありがとう。私・・・とってもうれしいの」
しえみの庭に、にぎやかなひと時が訪れました
おわり

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