魔法少女まどかマギカ 第11話「最後に残った道しるべ」を観て
感情をエネルギーに変える。
感情を有しない宇宙生命体キュウべえ。個々の生命がそれぞれにそれぞれの感情を有する地球生命体、人間。
人の感情を描くことがこの作品の中心軸になってきます。
今回は、友達をなくすこと、友達を助けたいという思いから生まれる感情のまどか。まどかを救いたいという思い、そして希望と絶望のほむら。娘を思うことから生ずる感情の、まどかの母。この三人の感情のありようが物語を形作っていました。
では、第11話です。
ほむらとキュウべえ:
ほむらは、自分のしてきたことがまどかを成長させたと告げられます。心が折れそうな強烈な一撃。淡々と話すキュウべえが憎たらしいのなんの。
まどかとキュウべえ:
さやかと杏子を失い打ちひしがれるまどか。キュウべえは家畜を例に挙げインキュベーダーと人類との共栄関係を説く。その説にあらがおうとするまどか。「信じてたのに裏切られた」「みんながどんなにつらかったか」。しかし感情を理解しないキュウべえには何の意味もなさず。来てなかったら今でも裸で洞窟で暮らしている。そんなこと言われたら、もう返す言葉もない。悪意なく話すキュウべえに、こっちも悲しくなってくる。
途中出てきた豚の絵が頭に残る。回転するまどかが彼女の心理をうまく表現していた。
僕は、肉を食べる時に元の姿を想像しても全然平気な方。目の前で殺してさばかれたらどうかはわからない。
まどかとほむら:
まどかはほむらと共に戦うつもりで彼女の家を訪れる。まだ消極的な決心。でも、「うそつきだなんて思いたくないのに」と言うまどかに、ほむらは自分の素性を告白する。ずっと気丈にふるまってきたほむらも一人の女の子。まどかに抱きつき涙を流す。ほむらにとってまどかは、最初は救いたい対象、今は、たった一つ最後に残った道しるべ。「お願いだからあなたを私に守らせて」ほむらの心からの言葉です。
告白に入ってから、ほむらの声の調子がかなり大きく変わった。僕は少し違和感を覚えたけど、監督があれでOKを出したからにはあれが正解。
ほむらとワルプルギスの夜:
「来る」。幕が開く。カウントダウン開始。5、4、3は無し、2,1、ジャジャーン。ワルプルギスの夜登場。ほむら変身。「今度こそ決着をつけてらる」。時間停止を利用したバズーカ攻撃、鉄塔倒し、タンクローリーの特攻、着水と主砲の砲撃、トラップがピピピピピピ、ドカーン、大爆発。しかし、ワルプルギスの夜の反撃。ほむら吹き飛ぶ。
この間、観ながら唖然茫然。すごい。すごいと思います。
まどかとまどかの母:
ほむらは、希望を持ち続ける限り戦い続けなければならない。絶望に負ければグリーフシードになる。「でも、でも、でも」まどかはほむらのもとに向かおうとする。しかし、母がそれを制する。てめえ一人の命じゃねえんだ。娘を思う母。娘は母に立ち向かう。強さ。パパ、ママ、大好き、粗末にしちゃいけないって、だからわかる、今すぐ行かなきゃならないところ。いい子に育ったって、今でも私を正しいと~。まどかの言葉、まどかの眼差し、まどかの思い。「絶対にへたうったりしねえな」「ありがとう、ママ」娘と母が気持ちをぶつけあい、娘が母を越えていくとき。
ほむらとまどか:
ワルプルギスの夜の前に、ついに力尽きるほむら。時間を逆行させようとするほむら。しかし、「繰り返せばそれだけまどかの因果が増える」、手が止まります。
絶望。
ソウルジェムが黒く濁っていく。曲が止む。手。ほむらの手を別の手が取る。「もういい、いいんだよ、ほむらちゃん」「まどか、まさか」「ごめんね、ほむらちゃん」
ほむらが時間逆行をあきらめて手を止めたあたりから涙でした。まどかの手はほんとに救いの手でした。まどかが戦うことは、ほむらの意に反すること。しかし希望。まどかの決意のゆくへは。
現時点でまだ最終話を観てません。果たしてどんな結末を迎えるのか楽しみにしてます。

---------------------------
おまけ: Another マギカ 第3話
魔法少女牧場
まどか「さあ、ブタさんたち、ごはんだよ~。あはは、こらこら、そんなに焦らないの。たくさん食べてうんと太って、おいしくなってね」
ブタ 「ブヒブヒ」
ほむら「やってるわね、まどか。私は今、ニワトリの方が終わったところ。実はそこで珍しいものを捕まえたの。ほら、これよ。 ポイ」
キュウべえ「と、やあ、久しぶりだね、鹿目まどか」
まどか「あ、キュウべえだ。めずらしいものってキュウべえのことなの、ほむらちゃん」
ほむら「そうよ、ブタと一緒に育てて太ったら食べちゃいましょう」
キュウべい「意味が分からないな、暁美ほむら。ボクは太ったりしないし、こんな所にいつまでもいるわけじゃない。今日はもうおいとまするとしよう」
ほむら「はっ、脱走する気ね。家畜の脱走は重罪よ。これを食らうといいわ」
バン バン バン
まどか「死んじゃった・・・わけじゃないよね」
新キュウべえ「その通りさ、鹿目まどか。僕らにとっての肉体はただの入れ物でしかないからね。さて、・・・あっ」
ほむら「じゃあこの古い入れ物は私たちで焼いて食べるとするわ」
新キュウべえ ジーーーーーーーーーー
まどか「ほむらちゃん。キュウべえ、なんかにらんでるよ」
ほむら「・・・この入れ物は私たちで焼いて食べるとするわ」
新キュウべえ ジーーーーーーーーーうるっ
まどか「ほむらちゃん、キュウべえの目」
ほむら「涙!まさか、精神疾患?まどか、そいつを捕まえてつねってみて。早く!」
まどか「ええ?わかった。えいっ。で、ギューーー」
新キュウべえ「いでーーー!!!痛い痛い痛い。放せ鹿目まどか。痛い。ひーーー」
ほむら「こんどはくすぐってみて」
まどか「え?こ、こう。こちょこちょこちょ」
新キュウべえ「うひーーー。や、やめ、にゃははははは。やめてく、いひーーー」
ほむら「ああ、がまんできないわ。私にもやらせてー」
新キュウべえ「ぎゃははは、いてーーー、痛い、たいたい、にゃははは、ひーー」
ほむら「楽しいわ。楽しいわね、まどか」
まどか「うん。ほむらちゃんが喜んでるのが一番だよ」
1時間くすぐり続けたら、キュウべえの精神疾患は治っちゃった
治ったでいいんだよね?うーん、残念
おわり

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感情を有しない宇宙生命体キュウべえ。個々の生命がそれぞれにそれぞれの感情を有する地球生命体、人間。
人の感情を描くことがこの作品の中心軸になってきます。
今回は、友達をなくすこと、友達を助けたいという思いから生まれる感情のまどか。まどかを救いたいという思い、そして希望と絶望のほむら。娘を思うことから生ずる感情の、まどかの母。この三人の感情のありようが物語を形作っていました。
では、第11話です。
ほむらとキュウべえ:
ほむらは、自分のしてきたことがまどかを成長させたと告げられます。心が折れそうな強烈な一撃。淡々と話すキュウべえが憎たらしいのなんの。
まどかとキュウべえ:
さやかと杏子を失い打ちひしがれるまどか。キュウべえは家畜を例に挙げインキュベーダーと人類との共栄関係を説く。その説にあらがおうとするまどか。「信じてたのに裏切られた」「みんながどんなにつらかったか」。しかし感情を理解しないキュウべえには何の意味もなさず。来てなかったら今でも裸で洞窟で暮らしている。そんなこと言われたら、もう返す言葉もない。悪意なく話すキュウべえに、こっちも悲しくなってくる。
途中出てきた豚の絵が頭に残る。回転するまどかが彼女の心理をうまく表現していた。
僕は、肉を食べる時に元の姿を想像しても全然平気な方。目の前で殺してさばかれたらどうかはわからない。
まどかとほむら:
まどかはほむらと共に戦うつもりで彼女の家を訪れる。まだ消極的な決心。でも、「うそつきだなんて思いたくないのに」と言うまどかに、ほむらは自分の素性を告白する。ずっと気丈にふるまってきたほむらも一人の女の子。まどかに抱きつき涙を流す。ほむらにとってまどかは、最初は救いたい対象、今は、たった一つ最後に残った道しるべ。「お願いだからあなたを私に守らせて」ほむらの心からの言葉です。
告白に入ってから、ほむらの声の調子がかなり大きく変わった。僕は少し違和感を覚えたけど、監督があれでOKを出したからにはあれが正解。
ほむらとワルプルギスの夜:
「来る」。幕が開く。カウントダウン開始。5、4、3は無し、2,1、ジャジャーン。ワルプルギスの夜登場。ほむら変身。「今度こそ決着をつけてらる」。時間停止を利用したバズーカ攻撃、鉄塔倒し、タンクローリーの特攻、着水と主砲の砲撃、トラップがピピピピピピ、ドカーン、大爆発。しかし、ワルプルギスの夜の反撃。ほむら吹き飛ぶ。
この間、観ながら唖然茫然。すごい。すごいと思います。
まどかとまどかの母:
ほむらは、希望を持ち続ける限り戦い続けなければならない。絶望に負ければグリーフシードになる。「でも、でも、でも」まどかはほむらのもとに向かおうとする。しかし、母がそれを制する。てめえ一人の命じゃねえんだ。娘を思う母。娘は母に立ち向かう。強さ。パパ、ママ、大好き、粗末にしちゃいけないって、だからわかる、今すぐ行かなきゃならないところ。いい子に育ったって、今でも私を正しいと~。まどかの言葉、まどかの眼差し、まどかの思い。「絶対にへたうったりしねえな」「ありがとう、ママ」娘と母が気持ちをぶつけあい、娘が母を越えていくとき。
ほむらとまどか:
ワルプルギスの夜の前に、ついに力尽きるほむら。時間を逆行させようとするほむら。しかし、「繰り返せばそれだけまどかの因果が増える」、手が止まります。
絶望。
ソウルジェムが黒く濁っていく。曲が止む。手。ほむらの手を別の手が取る。「もういい、いいんだよ、ほむらちゃん」「まどか、まさか」「ごめんね、ほむらちゃん」
ほむらが時間逆行をあきらめて手を止めたあたりから涙でした。まどかの手はほんとに救いの手でした。まどかが戦うことは、ほむらの意に反すること。しかし希望。まどかの決意のゆくへは。
現時点でまだ最終話を観てません。果たしてどんな結末を迎えるのか楽しみにしてます。

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おまけ: Another マギカ 第3話
魔法少女牧場
まどか「さあ、ブタさんたち、ごはんだよ~。あはは、こらこら、そんなに焦らないの。たくさん食べてうんと太って、おいしくなってね」
ブタ 「ブヒブヒ」
ほむら「やってるわね、まどか。私は今、ニワトリの方が終わったところ。実はそこで珍しいものを捕まえたの。ほら、これよ。 ポイ」
キュウべえ「と、やあ、久しぶりだね、鹿目まどか」
まどか「あ、キュウべえだ。めずらしいものってキュウべえのことなの、ほむらちゃん」
ほむら「そうよ、ブタと一緒に育てて太ったら食べちゃいましょう」
キュウべい「意味が分からないな、暁美ほむら。ボクは太ったりしないし、こんな所にいつまでもいるわけじゃない。今日はもうおいとまするとしよう」
ほむら「はっ、脱走する気ね。家畜の脱走は重罪よ。これを食らうといいわ」
バン バン バン
まどか「死んじゃった・・・わけじゃないよね」
新キュウべえ「その通りさ、鹿目まどか。僕らにとっての肉体はただの入れ物でしかないからね。さて、・・・あっ」
ほむら「じゃあこの古い入れ物は私たちで焼いて食べるとするわ」
新キュウべえ ジーーーーーーーーーー
まどか「ほむらちゃん。キュウべえ、なんかにらんでるよ」
ほむら「・・・この入れ物は私たちで焼いて食べるとするわ」
新キュウべえ ジーーーーーーーーーうるっ
まどか「ほむらちゃん、キュウべえの目」
ほむら「涙!まさか、精神疾患?まどか、そいつを捕まえてつねってみて。早く!」
まどか「ええ?わかった。えいっ。で、ギューーー」
新キュウべえ「いでーーー!!!痛い痛い痛い。放せ鹿目まどか。痛い。ひーーー」
ほむら「こんどはくすぐってみて」
まどか「え?こ、こう。こちょこちょこちょ」
新キュウべえ「うひーーー。や、やめ、にゃははははは。やめてく、いひーーー」
ほむら「ああ、がまんできないわ。私にもやらせてー」
新キュウべえ「ぎゃははは、いてーーー、痛い、たいたい、にゃははは、ひーー」
ほむら「楽しいわ。楽しいわね、まどか」
まどか「うん。ほむらちゃんが喜んでるのが一番だよ」
1時間くすぐり続けたら、キュウべえの精神疾患は治っちゃった
治ったでいいんだよね?うーん、残念
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テーマ : 魔法少女まどか★マギカ
ジャンル : アニメ・コミック