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獣の奏者エリン(再) 第50話(最終回) 「獣の奏者」 を観て

 50話に及ぶ物語も今回でとうとう最終回。
 決して人に慣れぬと言われている王獣に、竪琴で、声で語りかけ続けることでリランとの深い絆を築いたエリン。そしてその原動力は相手を知りたいという思い。相手の幸せを願う思い。
 真王領と大公領の歪みも、セィミヤとシュナンが、エリンがリランに手を差し伸べたようにお互いを理解しようとすることで、新しい未来が開けていきそうです。
 未知なるものを知りたい思い、その為に語りかけて相手の返す声に耳を澄ませること、それが人であれ獣であれこの世界にある命もつものに。

 エリンはシュナンを助ける為にリランに乗って闘蛇の中に。
 武器としてリランを使わない決意も助かる命を救うために覆して。
 あの事件以来リランに言う事を聞かせるためには音無し笛で脅すというのが今のリランとエリンの関係、二人の苦悩が痛々しいですね。
 リランはやはり闘蛇に本能が目覚め、鳴き声で気絶させ闘蛇を次々と殺戮。初めて目にするヌガンやセィミヤ、シュナンはこの光景に肝をつぶしたでしょうね。王祖ジェの物語も実際に目の当たりにすると血生臭くそれはそれは恐ろしい光景ですから。
 音無し笛で脅してリランの殺戮を止め、シュナンのところへとの命令にリランは渋々ながら従い。そしてシュナンをリランに乗せられましたが、しかし、
 そこに飛んで来た弓矢がエリンの背を貫き、エリンは倒れてしまう。

 「行って、リラン。行きなさい」。
 自分を残して行くように強く命令するエリン。最後まで音無し笛で脅して言う事を聞かせて。
 躊躇してたリランは命令に従い空へ。でも、行かずに空中からじっとエリンを見降ろして。リランは状況をそれほど深く理解しているわけではないと思う。でも、エリンが矢で傷ついてることはわかるし、そのエリンを心配して、残して行くことに躊躇する、そんな無垢な感情が感じられます。最後飛び去るときには音無し笛の脅しでなくエリンの言葉に素直に従ったようでした。
 何度も「行きなさい」と命令するエリンの心情とそれに対するリランの反応、このシーンには色々感じるところがありました。ソヨンがエリンを闘蛇の群れから逃がしたときの姿にも重なります。
 飛び去るリランにエリンは涙を流して微笑んで、もうこれでお別れだと思ってるんでしょうね。リランとの思い出か心をよぎって。
 「あなたのことが知りたくて、ただそれだけでいっぱいだった。
  私はあなたが幸せに生きる姿をまだ知らない。
  野に帰ったあなたがどんな声で鳴くのかまだ知らない」
 それはソヨンの「生き延びて幸せになりなさい」との思いと重なり。

 「私は、生きたい」。
 死の覚悟を常にしていたエリン。でも、母の想いがわかり、それに答え。
 懸命に逃げようとしますが目覚めた闘蛇の群れに追いつかれてソヨンの様に食い殺されてしまうのかというその時、
 エリンを咥えたのはリラン。
 リランがエリンを助けに来ました。ずっと音無し笛で脅して従わせて一度は切れた様に見えた二人の絆、でもリランの中にはまだエリンを想う気持ちが残っていて、二人の絆はそれほどまでに深くなっていて。
 エリンを咥え大空を舞うリラン。リランがどんな気持ちでエリンを助けに来たのか、エリンは知りたいと思ってます。
 「私は深い岸辺の淵に立ち竪琴を奏でよう。
  天と地に満ちる獣に向かって、一本一本の弦を弾き、語りかけていこう。
  未知の調べを耳にするために」
 獣と人の間には理解を阻む深い淵があります。リランとエリンの間にもありました。でも、語りかけ、相手の反応に耳を澄ますことで理解が深まり今に至っています。エリンはリランだけでなく全ての獣とそうした理解をしたいと心を広げていますね。もちろんリランのことももっとよく知りたいと思ってます。

 セィミヤとシュナンもエリンとリランの様な深い絆を結べるでしょうか。まだわからないけど、まず、
 「遠い者だからこそ、異なる者同士だからこそ、
  互いに手を伸ばさねば始まらない」
 エリンとリランがそうであったようにそうすることが一番大切ですね。全てはそこから。
 戦を嫌いながらも現実とどう立ち向かうか、その道は難しく実現できないかもしれませんが、その道を探そうとすること自体が大切な気もします。二人で。

 ダミヤは国を我が物にしようとかいう典型的な悪役でなく、彼には彼の理想があったわけです。それは真王の権威を強め、掟の檻で人々を囲ってしまおうというもの。後者はちょうど掟を否定するエリンと対極をなしてますね。掟を全てなくすのがいいとは思いませんが、この作品では掟によりその犠牲になってしまうことがあること、また掟には人の恐れに対する弱さから生まれてしまう面があることなんかがよく描かれてたのではないでしょうか。
 また権威主義はこの国を歪ませた元凶ですから彼の理想が叶ったとしてもこの国の行くへは暗澹たるものだったでしょうね。そうした権威主義や戒律を打ち破ることがエリンやセィミヤやシュナンを通して作品の中に流れていたと思います。
 最後はイアルに切られ、イアルの右手はダミヤ亡き後の新しい国、イアル自身の幸せがあるだろう国の為に使われたのではないでしょうか。

 セィミヤとシュナンは結婚。
 キリクは巡業医でアケ村を訪れ、彼も光を見つけられよかったですね。
 そしてエリンには男の子ジェシが。
 ソヨンとその娘エリンで始まった物語、最後はエリンが母親になっていて、一回りしたような感覚がありますね。
 山りんごを手にするジェシとエリン、ソヨンとエリンのラストカットがいいですね。
 エリンはジェシにどんなことを伝え教えていくのでしょうか。
 そして、父親は誰なのでしょうか。

 長い付き合いでしたがついに終わってしまいました。
 再放送ということで一部を除いてこれで観るのが二回目ですが、一度目では気づかなかったことが沢山ありました。それは言葉や筋道に限らず、映像の中にいろんな意味が込められてたように思います。
 とにかく深い作品だと思います。考えながら観ると色々なものが見えてくると思います。作品テーマは一番上に書きましたが、それを知ったうえで最初から見直すのもいいと思います。また逆に雰囲気をただ感じるままに観るのもいいと思います。
 最終回はエリンとリランの関係やこの国のことや親子のこと、色んなものが収斂してきますが、素直に耳を傾けその映像を感じるままに感じていると、50話にわたって描かれてきたんのがスーと頭の中に流れ込んでくる、そんな最終回だったと思います。
 好きな作品です。自分の中ではまだ終わったという感覚がありません。また時折本を読み返したり、録画を観直したりしたいなと思っています。
   リラン、どうして

      -----------------------
おまけ:    Another   奏者   第50話

     リョザの空

エリン 「もう少し飛んでいようね、リラン」

リラン 「ヴォーーーー」

エリン 「うふふ♪」

                    おわり
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