獣の奏者エリン(再) 第47話 「清らかな夜」 を観て
エリンとセィミヤ、歳は同じくらいだけどその生い立ちの全く異なる二人の女性、その最初の対面はみそぎの森で。
エリンは「リランを救える可能性」の為に、彼女に王獣規範の真実、そしてダミヤのことを話し。
そのどちらもセィミヤにはショックなこと。でも、うろたえるだけでなく、自分もまた檻の中で生きてることを認め、ダミヤに騙されたことから何かを決意し。
そう、セィミヤだって真は強い女性なのです。
セィミヤがもやもやしているのはまだシュナンに恋心があるからですね。ダミヤに対しては真王としての自分の責務と彼の優しさ、と恋心ではないけど信頼し慕って。
真王として正しく生きるのが自分の道、とシュナンへの想いを断ち切ろうとしてるけど、セィミヤの中では女の情念が渦巻いてるようにも。
ダミヤは風車をプレゼントして、可愛いセィミヤとの認識だけど、実際のセィミヤはそれほど子供じゃなく、この辺のギャップも追々作用しそうですね。
セィミヤと二人で話すためにイアルが教えてくれたのはみそぎの森。
その途上にナソンが登場。彼等にしてみればもうこれ以上黙って見てられない危険な状況だからエリンを霧の民のもとに連れ帰ろうとするけれど、
エリンは、人を見殺しにし獣を縛る彼等に強く反発。
「あなた方は初めから諦めてしまっている」。
大罪を恐れるあまりに人も獣も犠牲にする彼等をきっぱりと否定し、リランを縛りたくないと、変わるべきは人であると。
以前会った時は一方的に掟を守るようにと言われたエリンの、これが答え。霧の民もまた哀だなと感じたりしたけど、ナソンはエリンの言葉に感じるところはあったのでしょうか。
湯浴み中のセィミヤのもとに降り立つリラン。雪も降って。
エリンを招きたかった彼女はダミヤが面会禁止を命じてるのを知らず、困惑ぎみですね。
エリンはまず、ハルミヤの意志から話し始め。
ハルミヤが王獣の守護を拒否したこと。これは神話を信じているセィミヤにとって意外なことですね。
そして、ハルミヤがその判断をした理由、オファロンの最期と最初の真王ジェのことを話し。セィミヤは祖先が神でなく大罪人であったことにショックですね。ハルミヤの時のように。
頭のいいセィミヤは、イアル、シュナン、大公と通じてセィミヤを操ろうとする作り話である可能性を言及。
それに対し、エリンはこの話が本当であることを信じてもらおうと、丁寧に、
まず、リランが他の放牧場の王獣と違い、美しく天を舞い発情し子を産むのは、王獣規範を知らずに育てたからだと。
そしてその王獣規範を書いたジェの意志。惨劇を繰り返したくないが、王獣を使えば武力でなく清らかな威光で人々をまとめられる。そのため、特滋水で殖えないようにし、音無し笛で意志が通じないようにし、
「王獣を飼いながら王獣を武器にしないために」王獣規範が書かれた、と。
さらに指の事を教え、それでも王獣を戦の道具にしたくない理由、それは、
「人が生み出していく掟という檻の中で生きる獣たちの姿を見るのがたまらなく嫌なのです」。
これにセィミヤは自分も檻の中で育っていると悟り、また、その檻の外へ出て羽ばたくことの美しさをイメージして。
セィミヤはエリンの話を信じてくれたみたいですね。
そして、この出会いが神々の采配、といい雰囲気で言うセィミヤに、しかしエリンは、
「思いません」。きっぱりと言い、これから話すのがセィミヤにとってとても辛いこと。それはダミヤの正体。
それは、ダミヤが大公の仕業に見せかけてハルミヤの暗殺を謀ったこと。
ダミヤにエサルを殺すと脅され、ここにいるのだということ。
ダミヤが仮面の男を使い、サイガムルと装っていたこと。
ダミヤがイアルを毒殺しようとしたこと。
優しいおじ様だと信じ切っていたセィミヤは計り知れないショックですね。特にハルミヤを殺したのがダミヤだったなんて。
ダミヤを嫌ってるハルミヤが生きていればセィミヤとダミヤの結婚はない、と、これでセィミヤはその真実を信じ。セィミヤは世界が引っくり返った気分でしょうね。でも負けてない。その中で自分の置かれている位置を考えて、
「エリン。タハイアゼで私の脇に立つがよい」。
何もせずただ見てればいいと言うセィミヤ。果たして何を決意したのでしょうか。
ダミヤの目論見に対し、彼の知らないところで真実を知ったセィミヤが運命の日にどう動くのかが期待されますね。
今回はエリンとセィミヤの会話が大半でしたが、最初の放送を観た後にも印象に残っていた回でした。
会話の内容や二人の演技、それに雪の降る情景やちょこんといるリランなんかの映像がタイトルにあるように清らかに感じられました。

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おまけ: Another 奏者 第47話
みそぎの森
エリン 「私からの話は以上でございます。
さ、リラン。帰るわよ」
リラン 「ブォ~、ブォ~」 ブンブン
エリン 「あ、こら、リラン。どうしたの。
あ、お湯に入りたいの?」
エリン 「ブォ~」
エリン 「ダーメー」
セィミヤ「かまいません、入ってゆかれなさい。
神聖な王獣が体を清めるのも時には必要でしょう」
エリン 「・・・申し訳ありません。
良かったわね、リラン。あまり暴れちゃダメだからね」
リラン 「ブォ~♪」
バシャーーン
「ブォ~ブォ~ブォ~♪」
エリン 「あら、人間みたいに温まるのね。
さすがに肩まで浸かるのは無理みたいだけど」
エリン 「さ、もう気が済んだ?
それじゃ、帰るわよ、リラン。んしょ。
セィミヤ様。ありがとうございました」
リラン 「ブォ~」 バッサ バッサ
セィミヤ「ええ、タハイアゼで。
・・・それでは、私も入り直すとしましょう。
って、お湯が無い!」
原作だとお湯はダメってなってましたが
おわり

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エリンは「リランを救える可能性」の為に、彼女に王獣規範の真実、そしてダミヤのことを話し。
そのどちらもセィミヤにはショックなこと。でも、うろたえるだけでなく、自分もまた檻の中で生きてることを認め、ダミヤに騙されたことから何かを決意し。
そう、セィミヤだって真は強い女性なのです。
セィミヤがもやもやしているのはまだシュナンに恋心があるからですね。ダミヤに対しては真王としての自分の責務と彼の優しさ、と恋心ではないけど信頼し慕って。
真王として正しく生きるのが自分の道、とシュナンへの想いを断ち切ろうとしてるけど、セィミヤの中では女の情念が渦巻いてるようにも。
ダミヤは風車をプレゼントして、可愛いセィミヤとの認識だけど、実際のセィミヤはそれほど子供じゃなく、この辺のギャップも追々作用しそうですね。
セィミヤと二人で話すためにイアルが教えてくれたのはみそぎの森。
その途上にナソンが登場。彼等にしてみればもうこれ以上黙って見てられない危険な状況だからエリンを霧の民のもとに連れ帰ろうとするけれど、
エリンは、人を見殺しにし獣を縛る彼等に強く反発。
「あなた方は初めから諦めてしまっている」。
大罪を恐れるあまりに人も獣も犠牲にする彼等をきっぱりと否定し、リランを縛りたくないと、変わるべきは人であると。
以前会った時は一方的に掟を守るようにと言われたエリンの、これが答え。霧の民もまた哀だなと感じたりしたけど、ナソンはエリンの言葉に感じるところはあったのでしょうか。
湯浴み中のセィミヤのもとに降り立つリラン。雪も降って。
エリンを招きたかった彼女はダミヤが面会禁止を命じてるのを知らず、困惑ぎみですね。
エリンはまず、ハルミヤの意志から話し始め。
ハルミヤが王獣の守護を拒否したこと。これは神話を信じているセィミヤにとって意外なことですね。
そして、ハルミヤがその判断をした理由、オファロンの最期と最初の真王ジェのことを話し。セィミヤは祖先が神でなく大罪人であったことにショックですね。ハルミヤの時のように。
頭のいいセィミヤは、イアル、シュナン、大公と通じてセィミヤを操ろうとする作り話である可能性を言及。
それに対し、エリンはこの話が本当であることを信じてもらおうと、丁寧に、
まず、リランが他の放牧場の王獣と違い、美しく天を舞い発情し子を産むのは、王獣規範を知らずに育てたからだと。
そしてその王獣規範を書いたジェの意志。惨劇を繰り返したくないが、王獣を使えば武力でなく清らかな威光で人々をまとめられる。そのため、特滋水で殖えないようにし、音無し笛で意志が通じないようにし、
「王獣を飼いながら王獣を武器にしないために」王獣規範が書かれた、と。
さらに指の事を教え、それでも王獣を戦の道具にしたくない理由、それは、
「人が生み出していく掟という檻の中で生きる獣たちの姿を見るのがたまらなく嫌なのです」。
これにセィミヤは自分も檻の中で育っていると悟り、また、その檻の外へ出て羽ばたくことの美しさをイメージして。
セィミヤはエリンの話を信じてくれたみたいですね。
そして、この出会いが神々の采配、といい雰囲気で言うセィミヤに、しかしエリンは、
「思いません」。きっぱりと言い、これから話すのがセィミヤにとってとても辛いこと。それはダミヤの正体。
それは、ダミヤが大公の仕業に見せかけてハルミヤの暗殺を謀ったこと。
ダミヤにエサルを殺すと脅され、ここにいるのだということ。
ダミヤが仮面の男を使い、サイガムルと装っていたこと。
ダミヤがイアルを毒殺しようとしたこと。
優しいおじ様だと信じ切っていたセィミヤは計り知れないショックですね。特にハルミヤを殺したのがダミヤだったなんて。
ダミヤを嫌ってるハルミヤが生きていればセィミヤとダミヤの結婚はない、と、これでセィミヤはその真実を信じ。セィミヤは世界が引っくり返った気分でしょうね。でも負けてない。その中で自分の置かれている位置を考えて、
「エリン。タハイアゼで私の脇に立つがよい」。
何もせずただ見てればいいと言うセィミヤ。果たして何を決意したのでしょうか。
ダミヤの目論見に対し、彼の知らないところで真実を知ったセィミヤが運命の日にどう動くのかが期待されますね。
今回はエリンとセィミヤの会話が大半でしたが、最初の放送を観た後にも印象に残っていた回でした。
会話の内容や二人の演技、それに雪の降る情景やちょこんといるリランなんかの映像がタイトルにあるように清らかに感じられました。

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おまけ: Another 奏者 第47話
みそぎの森
エリン 「私からの話は以上でございます。
さ、リラン。帰るわよ」
リラン 「ブォ~、ブォ~」 ブンブン
エリン 「あ、こら、リラン。どうしたの。
あ、お湯に入りたいの?」
エリン 「ブォ~」
エリン 「ダーメー」
セィミヤ「かまいません、入ってゆかれなさい。
神聖な王獣が体を清めるのも時には必要でしょう」
エリン 「・・・申し訳ありません。
良かったわね、リラン。あまり暴れちゃダメだからね」
リラン 「ブォ~♪」
バシャーーン
「ブォ~ブォ~ブォ~♪」
エリン 「あら、人間みたいに温まるのね。
さすがに肩まで浸かるのは無理みたいだけど」
エリン 「さ、もう気が済んだ?
それじゃ、帰るわよ、リラン。んしょ。
セィミヤ様。ありがとうございました」
リラン 「ブォ~」 バッサ バッサ
セィミヤ「ええ、タハイアゼで。
・・・それでは、私も入り直すとしましょう。
って、お湯が無い!」
原作だとお湯はダメってなってましたが
おわり

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