獣の奏者エリン(再) 第10話「夜明けの鳥」 を観て
エリンにとって、あんなに沢山の人々が行き交う街を訪れるのは初めて。でも浮き足立ったりはしない。さすが、冷静沈着なエリン。
今回、イアルが初登場。セザンの存在や、真王を狙う仮面の男といった背景。イアルとエリンの出会い。そして、「夜明けの鳥」の調べにのせて、親子の情が語られていきかす。
「夜明けの鳥」は原作では恋歌ということになってます。夜明けの鳥の声を聞くと、恋人の昨夜の声を思い出すから鳴くなというもの。アニメでは多少歌詞を変えて、恋歌にも子守唄にもとれるようになっている。子供を寝かしつける母親が歌ってたように、一般には子守唄として広まってるよう。エリンもイアルも子守唄として聞いています。エリンが最初、竪琴の調べを聴いて母を思い出したように、曲自体は子守唄の調べなのでしょう。
エリンはイアルの奏でる曲を聴いて母の事を思い出します。音楽にはそうした力もあるんですね。
「何で止めちゃうんですか。今の曲、何て名前ですか」
「夜明けの鳥」
「夜明けの鳥。きれいで優しい曲ですね」
エリンとイアルが初めて言葉を交わすんですが、まだ夢の中にいるような感じで話すエリンが印象的。
病気で倒れた母のために、労役を抜け出したタルガ。真王領は貧しいため労役が課されている。アケ村のある大公領には無い。
役人に追われながらも母にタブチムの薬を渡すことができた。タルガにとっては目的を果たすことができたわけですが、タガルは抜け出した罪を負うことになる。
「どうか御慈悲を」 母親が子に掛ける情は普遍的です。エリンは自分の事と重ね合わせ、「お別れくらいちゃんとさせてあげて」と立ちはだかる。
お別れをちゃんとできるかどうかは大切なこと。
イアルが役人の手を掴んだのも、エリンと同じ気持ちから。
鼻歌で夜明けの鳥を歌うエリン。エリンは曲をコピーする能力に優れており、これは後に王獣の鳴き声を再現する時にも発揮されます。
セザンは「堅き盾」
親子の縁を切り、妻帯を許されず、厳しい掟のもと、ただ真王を守るためにのみ生きていかなければならない。
情に流されるようでは務まらない。イアルは自分の弱さを認め、もっと非情にならなければと思っているよう。
イアルを仮面の男が襲う。神速のイアルは屋根の上を疾走。しかし取り逃がす。
真王を狙う勢力の存在が提示されました。
ヌックとモックに刃を向けるイアル。セザンとしては当たり前の仕事。エリンが割って入っても「どけ」と非情に、でも、偶然、子供を寝かしつけようと歌う母親の「夜明けの鳥」が聞こえてきて、
「私、この歌好きです」
お母さんを思い出すから。こんなきれいで優しい曲を弾く手で人を傷つけないで。
イアルは歌を聴きながら、自分の母を思い出す。そしてイアルの中に情が湧きあがっていく。
イアルは人を傷つけることが出来なくなり、その場を去ります。
薬が効いて少し良くなったユアン。
「待っていてあげてください」いずれ戻ってくることを願うエリン。親子には一緒にいて欲しいという気持ち。
エリンは街を去り際、イアルの竪琴を人づてで受け取ります。
イアルが竪琴を手放したのは、それを持ってると母の事を思い出し、人の情が湧いてしまうからでしょう。非情になるために過去に通じるものを切り捨てるイアル。
エリンのもらった竪琴はとても大切なものになっていきます。
今回は色々な要素が含まれていましたが、中でも印象的だったのはやっぱり、エリンとイアルの最初の会話です。静かで、抑えられていて、何かいいんです。
また、親子ということで、猫の親子も登場していました。
ヌックとモックもレギュラーになって、これからは少しにぎやかになっていくみたいです。

-----------------------
おまけ: Another 奏者 第10話
サリムの街
バシーン
イアル「う・・・」
ハガル「お前のその甘さ、いずれ命取りになるぞ。肝に銘じておけ」
イアル「・・・・・・・・」
ハガル「よし、一度王宮に戻るぞ」 シュッ
イアル「・・・・・・・・」 シュッ
草原 走る二人
ハガル「追手はないようだな。ここらで街道に出て歩いて行こう」 シュタタタタ
イアル「・・・・・・・・」 シュタタタタ
ハガル「ふう」 シュタッ、トテッ、トコトコ
イアル「・・・・・・・・」 シュタタタター
ハガル「!おいっ。止まれっ、イアル!」
イアル「・・・・・・・・」 シュタタタター
ハガル「ちっ」 シュタタタタ 「イアル、止まるんだ」
イアル「・・・・・・・・」 シュタタタタタタターーー
ハガル「な、速さを上げやがった。くそっ、あいつ・・・」 シュタタタタタターーー 「おいっ、さっきの事ですねてるな、お前。ハー、ハー。子供っぽい真似をするんじゃない。ヒー、ヒー」
イアル「・・・・・・・・」 シュタタタタタタタタターーーーー
ハガル「ゼー、ゼー・・・待て、イア・・・ル」 バターン
イアル「・・・・・・・・」 ピタッ クルッ テクテク
「すねてるわけじゃ、ない」
少し非情になれたイアルでした
おわり

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今回、イアルが初登場。セザンの存在や、真王を狙う仮面の男といった背景。イアルとエリンの出会い。そして、「夜明けの鳥」の調べにのせて、親子の情が語られていきかす。
「夜明けの鳥」は原作では恋歌ということになってます。夜明けの鳥の声を聞くと、恋人の昨夜の声を思い出すから鳴くなというもの。アニメでは多少歌詞を変えて、恋歌にも子守唄にもとれるようになっている。子供を寝かしつける母親が歌ってたように、一般には子守唄として広まってるよう。エリンもイアルも子守唄として聞いています。エリンが最初、竪琴の調べを聴いて母を思い出したように、曲自体は子守唄の調べなのでしょう。
エリンはイアルの奏でる曲を聴いて母の事を思い出します。音楽にはそうした力もあるんですね。
「何で止めちゃうんですか。今の曲、何て名前ですか」
「夜明けの鳥」
「夜明けの鳥。きれいで優しい曲ですね」
エリンとイアルが初めて言葉を交わすんですが、まだ夢の中にいるような感じで話すエリンが印象的。
病気で倒れた母のために、労役を抜け出したタルガ。真王領は貧しいため労役が課されている。アケ村のある大公領には無い。
役人に追われながらも母にタブチムの薬を渡すことができた。タルガにとっては目的を果たすことができたわけですが、タガルは抜け出した罪を負うことになる。
「どうか御慈悲を」 母親が子に掛ける情は普遍的です。エリンは自分の事と重ね合わせ、「お別れくらいちゃんとさせてあげて」と立ちはだかる。
お別れをちゃんとできるかどうかは大切なこと。
イアルが役人の手を掴んだのも、エリンと同じ気持ちから。
鼻歌で夜明けの鳥を歌うエリン。エリンは曲をコピーする能力に優れており、これは後に王獣の鳴き声を再現する時にも発揮されます。
セザンは「堅き盾」
親子の縁を切り、妻帯を許されず、厳しい掟のもと、ただ真王を守るためにのみ生きていかなければならない。
情に流されるようでは務まらない。イアルは自分の弱さを認め、もっと非情にならなければと思っているよう。
イアルを仮面の男が襲う。神速のイアルは屋根の上を疾走。しかし取り逃がす。
真王を狙う勢力の存在が提示されました。
ヌックとモックに刃を向けるイアル。セザンとしては当たり前の仕事。エリンが割って入っても「どけ」と非情に、でも、偶然、子供を寝かしつけようと歌う母親の「夜明けの鳥」が聞こえてきて、
「私、この歌好きです」
お母さんを思い出すから。こんなきれいで優しい曲を弾く手で人を傷つけないで。
イアルは歌を聴きながら、自分の母を思い出す。そしてイアルの中に情が湧きあがっていく。
イアルは人を傷つけることが出来なくなり、その場を去ります。
薬が効いて少し良くなったユアン。
「待っていてあげてください」いずれ戻ってくることを願うエリン。親子には一緒にいて欲しいという気持ち。
エリンは街を去り際、イアルの竪琴を人づてで受け取ります。
イアルが竪琴を手放したのは、それを持ってると母の事を思い出し、人の情が湧いてしまうからでしょう。非情になるために過去に通じるものを切り捨てるイアル。
エリンのもらった竪琴はとても大切なものになっていきます。
今回は色々な要素が含まれていましたが、中でも印象的だったのはやっぱり、エリンとイアルの最初の会話です。静かで、抑えられていて、何かいいんです。
また、親子ということで、猫の親子も登場していました。
ヌックとモックもレギュラーになって、これからは少しにぎやかになっていくみたいです。

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おまけ: Another 奏者 第10話
サリムの街
バシーン
イアル「う・・・」
ハガル「お前のその甘さ、いずれ命取りになるぞ。肝に銘じておけ」
イアル「・・・・・・・・」
ハガル「よし、一度王宮に戻るぞ」 シュッ
イアル「・・・・・・・・」 シュッ
草原 走る二人
ハガル「追手はないようだな。ここらで街道に出て歩いて行こう」 シュタタタタ
イアル「・・・・・・・・」 シュタタタタ
ハガル「ふう」 シュタッ、トテッ、トコトコ
イアル「・・・・・・・・」 シュタタタター
ハガル「!おいっ。止まれっ、イアル!」
イアル「・・・・・・・・」 シュタタタター
ハガル「ちっ」 シュタタタタ 「イアル、止まるんだ」
イアル「・・・・・・・・」 シュタタタタタタターーー
ハガル「な、速さを上げやがった。くそっ、あいつ・・・」 シュタタタタタターーー 「おいっ、さっきの事ですねてるな、お前。ハー、ハー。子供っぽい真似をするんじゃない。ヒー、ヒー」
イアル「・・・・・・・・」 シュタタタタタタタタターーーーー
ハガル「ゼー、ゼー・・・待て、イア・・・ル」 バターン
イアル「・・・・・・・・」 ピタッ クルッ テクテク
「すねてるわけじゃ、ない」
少し非情になれたイアルでした
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