花咲くいろは 最終話(第26話) 「花咲くいつか」 を観て

 とてもいい最終回でした。
 一つの物語が閉じていくようで、でも、ここから始まるように。
 緒花が喜翆荘に来て見つけたもの。与えたもの。もらったもの。わかったこと。
 ぼんぼっている喜翆荘のみんな。
 雑巾がけ緒花の木目話の時、スイがクッとなるところは絶妙でした。
 エンディングで過去の場面が映ると懐かしく感じたりして、皆が生きていた、そして生きているような感覚が残りました。

 ぼんぼり祭りの描写はとても臨場感がありますね。実際のぼんぼり祭りもこんな感じで行われるのかな。女の子の神様がぼんぼりの灯る道を進んで願い札を集めて空へ届ける。

 「四十万スイになりたい。」 女将さんなら、女将さんみたいに、を芯にして走ってた緒花の夢にピタリと来ますね。仕事に誇りを持って、一生懸命で、子供っぽくって、最初の夢を忘れない。
 これを、いろんな人のぼんぼりが照らしてくれたから見つけることが出来たというところが大切ですね。
 スイさん、これはとってもうれしいですよね。

 孝ちゃんと会った緒花はもう最初から「言わなくちゃ」モードで、焼きそば屋前の緒花から画面に見えない何かが出てるように感じるんですが、「孝ちゃんが、」、ついに想いを伝えることが出来ました。「大好きです」。って、紅ショウガと青のりのハートマークだ。ブームなのかな。声を揃えての「ありがとうごだいます」が、成立しましたって感じでいいですね。

 スイの願いは何だったんだろう。一人で走って来たつもりでいたのは違うって気づいて、「許されるならもう一度」と、喜翆荘を夢見てるみたいだけど。

 喜翆荘の歴史と共にあった豆爺、長い間ご苦労様でした。喜翆荘の皆に優しく、愛の人でした。
 縁の決断にはちょっと驚いたけど、これは縁の成長。カッコよかった。もっと修行して再開。縁は今は旅館を本心からやりたくなってるんだから、しがらみだとかとは違う。
 「母さんの、女将の喜ぶ旅館を、俺、作りたいんだ」
 皆も駆けつけると言ってくれて、「バカだねえ」スイさんはとても幸せそうだね。
 「飲めよ」って、徹は孝ちゃんにからんでるの、かな?

 仲居として働くって、スイは元気だ。体は大丈夫かな?自分が動くのが性に合ってるのはもっともですね。
 憎たらしい母でいてあげるに、ありがとうございますの親子関係。絶縁状態からここまで辿り着けましたね。

 孝ちゃんは喜翆荘を気に入ってくれて。「旅館も働いてる人達も、お前が見つけたんだな」なんか深いことを言い始めた。居場所は自分で見つけて、自分で作っていくもの、と。イメージできますね。
 もし同じになったりしたらって、これってプ、プロポーズ??「お、お、(俺と結婚してほしい)」とか?
 でも次郎丸さんが、怒られて可哀想だ。

 「私の居場所はここなんだもん」3人娘はパジャマパーティー。夜通し話して、まだ続くみたい。
 喜翆荘の板前になることに夢が変わったみんち。
 夢が生まれる場所、喜翆荘に戻って来たいなこち。
 きっといつかの未来にいるはずだよと喜翆荘を眺めて。

 ついに看板が外されて、巴も蓮さんも涙だよ。
 「またね、スイちゃん」。豆爺も去って。
 人のいなくなった旅館をスイが一人まわって、スイの見た皆がいて人でにぎわう光景になんだかジーンときて。これはぼんぼり祭りの日の光景かな。それとも、スイの夢描いた光景かな。
 喜翆荘に、旦那さんに、さようならを告げ、と、
 「おーりゃー」。緒花が雑巾かけてるよ。1話を思い出す。
 「ちゃんとお世話になりましったって、ここに、喜翆荘にお別れしたくて」照れながら言って、木目の話をして。その後ろでそっと顔に手をやる女将さんが、もう、いいシーンでした。

 皆がぼんぼってたからこそドラマが起きて、どこでだってドラマは起こせるけど、
 「それでも私、いつかここに帰ってきます」
 スイは帰って来るのならと業務日誌を緒花に渡し。嫌ならいいよってかわいいですね。
 「私が豆爺の続きを書きます。この業務日誌を。だから必ずここに、」泣きそうな緒花の頬に手を添えて「ああ、待ってるよ」、優しく。「はい」元気に返事して、電車が動き出して。
 見送りながら「待ってるよ」ともう一度、スイの立つ湯乃鷺に雪が降りて。
 青鷺が飛び、景色が流れる。
 とてもいい別れのシーンでした。未来をみる、希望のある別れでしたね。最後はやっぱりこの二人で。スイの「待ってるよ」が胸にしみますね。

 そして、スイの言ってた様に皆真っ新なところから初めて。
 皆それぞれに自分の居場所を見つけて頑張ってますね。何だかここら辺、すごくジーンとくる。
 スイの、皆にこうして歩いて欲しかった気持ちも良くわかる。
 緒花も、おもてなしの本を読んで勉強中。
 春もつぼみだったけど、まだつぼみでこれから咲こうとしている緒花。
 そんなひとつの大切な時期の。
 線路の先に湯乃鷺を思いながら。
 
 とても好きなアニメでした。観てると元気が出て来る。
 皆が生きてる。それが一番感じるところ。
 自分の居場所や輝きたいや恋愛や仲間や、誰もの身近にあって大切なことが、力強く繊細に描かれてた。
 後半では特にスイがよく描かれてて、ほんとに素敵なお婆ちゃんでした。
 作品全体に散りばめられたユーモアが絶妙なのもすごかったとこ。アクションもよくて、実写じゃ絶対この味はだせないと思う。
 緒花は、彼女に感情移入するというよりも、彼女の周りの皆と一緒に彼女に振り回されるという感じで観てました。自分の中の眠ってる部分を叩き起こされるような。その緒花も結構悩みまくってるんですよね。これでまた引っ張り込まれたり。緒花という人物を見て追ってるような感覚。
 破天荒なように見えるけど、実はとても繊細で真っ当な感覚や考え方を持ってて、誰の中にも緒花のような部分があるんじゃないかなと思ったりもしました。
 本当にいい作品でした。半年間ありがとうございました。
   嫌ならいいよ

       -------------------
おまけ:    Another   いろは   第26話

   ぼんぼり祭り 翌朝

      緒花と民子の部屋
緒花 「パジャマパーティーはまだまだ続くのだー♪」
     ドカドカドカ
        ドア ガチャ
徹  「おいっ、何やってんだ、民子!」
民子 「徹さん!え?何って、あ゛ーーっ、もうこんな時間」
徹  「お前らも」
緒花 「う、・・・うおーーっ、今日も一日ぼんぼるぞーっ」
          バタバタ
菜子 「あ~ん、待ってー、緒花ちゃん」 バタバタ
徹  「まったくあいつは」
民子 「ム~~~」
徹  「う、コホン。ほれ、お前も早く着替えて来い」
       背中をポン
民子 「あ、」 ホワン

   そして午後
     喜翆荘 玄関前

孝一 「それじゃ、緒花。ありがとう。来てよかったよ」
緒花 「うんん、私の方こそ、来てくれてうれしかった。ゴメンね、あんまり相手できなくて」
皐月 「私等で最後か。じゃね、母さん」
スイ 「ああ、早く行っちまいな」
皐月 「あー、何々、お客様にその態度」
スイ 「ふん。お前は今回はお客様じゃないよ」
皐月 「フッ・・・じゃ、緒花も、帰って来るときには連絡しなよ」
緒花 「うん」

   タクシー ドア バタン

緒花・民子・徹・蓮二・巴・次郎丸・縁・崇子・豆爺・スイ
   「ありがとうございました。
      またの御越しをお待ちしております」
菜子 「く~~、むにゃむにゃ・・・」
   !!!
緒花 「なこちっ!!」

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花咲くいろは 第25話 「私の好きな喜翆荘」 を観て

 喜翆荘のメンバーはスイを完全に立ちはだかる敵としてますね。スイはそんなつもりはないんだけど。
 スイの心の内を聞いてムカムカがどこかに行っちゃった緒花は、スイを取ってぼんぼり祭りの準備に。緒花にとって、ぼんぼり祭りは大切なものでもあるしね。

 皆がスイと対立してたから、緒花はやっぱり元気がない。
 望み札、イメージがロマンチックですね。緒花は自分の夢は何だろうと思ってるけど。

 人数を捌く為に、朝食バイキングや部屋ごとの担当廃止。菜子の「でも、」は受け付けてくれなくてピリピリムード。頑張ってるのはわかるけど。
 「工夫で乗り切ろうと頑張ってる」の縁の言葉や皆に、スイは「好きにすればいい」と。ぼんぼり祭りだけは今まで通り、の条件は、最後は自分の喜翆荘で閉じたいからかな?

 せっかく緒花の貰ってきた望み札を、それどころじゃないからって冷たく。豆爺だけは貰ってくれて、緒花の悩みを聞いてくれて。
 ここに私の夢があると言うみんち。緒花も同じだと思ってちょとうれしかったと、スイの味方に映る緒花に民子は寂しさの涙。
 「喜翆荘で働く皆さんは良い子」豆爺の言葉に緒花も涙が。
 そして、菜子が泊ってるのにお喋りもできなくて、「窮屈すぎてこんなの嫌だ」と緒花は感じてますね。

 緒花はどっちの味方とかじゃないんだけど皆にはスイの味方に映っちゃって。徹も、いつもならかき回して周りを無理やり前向きなムードにするのにと残念そう。

 バイキング、それに絵まで飾り出して変わってゆく喜翆荘に緒花は、大好きな喜翆荘を孝ちゃんに見せたかったのにと。緒花は変わってゆくのを望んでませんね。
 孝ちゃんはスイの部屋に泊まることになっちゃった。優しい女将さんに「大丈夫ですか」と、緒花のすり寄り方が。デコピンするスイの表情がとてもいいですね。

 口をきいてくれないモードに入った民子。ここにこだわる理由で緒花が一番大きくなってるみたいだし、結名の言うように、好きだからふてくされてるのかな。と、ホビロンにツッコミが。
 ピリピリしてればケンカも起こる。若旦那も一生懸命なんだけど、このムードはどうにもこうにも。

 菜子は、今の喜翆荘は自分の好きな喜翆荘じゃないと感じてる。お客じゃなくて女将さんの方を向いて。
 緒花からスイの気持ちを聞いて、
 「女将さんにはわからないんだよ。自分が走れる人だから。自分だけの夢を持てない、走れないけど夢を持ってる人に一生懸命ついていくこと。それが夢になる人だっているんだから」
 これをこっそり聞いていた女将さん。どう思ったのでしょうか。

 ぼんぼり祭りを明日にして、巴が怪我をしてしまい。このままじゃ負けみたいじゃないと言う巴に、「仕事って勝ち負けなんですか」と緒花がついに反論しだして。お客さんの方が大事なのは緒花がここで何よりも重く学んできたこと。徹の「勝たなきゃなくなっちまうんだぞ」も、彼らにしてみれば正論。そして険悪な言い争いに、
 「やめて下さい」大人しいなこちが大声を上げた。「私の好きな喜翆荘を返してください」と切に訴えて。
 「喜翆荘が好き。そこにいた誰もが同じ気持ちだった。同じ気持ちなのにここまですれ違ってしまった。喜翆荘。それは既に、そう、幻影の城」って、次郎丸さん。色々とうますぎる。
 と、スイが仲居をやると申し出た。そして、皐月まで手伝うと言い出して。
 「そんなことは出来ない。この戦いは僕達の戦いなんだ」の縁には崇子のビンタ。「個人的な感情は持ち込まない。喜翆荘を守りたいんでしょ」に縁もうなずいて。
 二人の姿に感動する豆爺。皆もさわやかな顔になって。これで女将さんとの一方的な戦いに幕が下りたみたいですね。

 そしてぼんぼり祭り当日。以前のように戻った喜翆荘で、皆生き生きと働いて。
 縁はスイに「よろしく頼むよ、スイさん」頼もしい感じになってきましたね。
 女将さんがしゃがみ込んでて大丈夫かなと、「旅館商売はお客様が第一。自分たちは二の次三の次」。それが楽しかったと緒花に話して。
 みんちも緒花に「お疲れ」と仲直り。
 「不思議だった。皆が頑張るこの場所で、ママと女将さんが一緒に働いて。私、気づいたんだ。私の夢は」

 そして、仕事が一段落で皆でそろってぼんぼり祭りに。女将さん、張り切ってますね。
 みんなで、喜翆荘からぼんぼりの灯を望んで。

 縁達もとても頑張ってたんだけど、彼等の変えた喜翆荘を彼等が好きだったのかと問えば、たぶんノーだったでしょうね。でも、彼等を一概には否定したくない。縁も皆も頑張ってたよ。
 緒花や菜子は変わること自体が嫌で、変わらないことはスイのしがらみに縛られることかといえば、たぶんそれとは違って、好きだから変わらずにいて欲しいというのは自然なことかと。
 縁はこれを通して、それでもやっぱり変えたいと思うのかな。お客様が第一なら、ある程度変わっても皆の好きな喜翆荘でいられるのかな。
 緒花の夢は何だろう。女将さんと皐月と3人で一緒に暮らしたい?
 荘厳なエンディングで、いよいよなんだなと厳粛な気分になったり。次回で最終回。女将さんはどんな答えに辿り着くのか。緒花はどんな道を望むのでしょうか。
   走れないけど

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おまけ:    Another   いろは   第25話

   夜 緒花と民子の部屋。

皐月 「やっほーっ。とーまりに来たぞ~♪」
緒花 「ママ!」
民子 「ん?」
菜子 「えっ?」
皐月 「わっ!狭っ!。何々あんた達、いつもこんななの?あたしの寝るとこないじゃんかよ~。シクシク」
緒花 「も~、仕方ないでしょ。突然来たりするから。ママは女将さんの部屋に泊めてもらって下さい」
皐月 「え~、そんなのやだやだ絶対やーだ。緒花と一緒がいーの」
緒花 「わっ。このベットに二人は無理だって」
菜子 「あの~・・・あ、あのーーっ!」
緒花 「ん?どうしたの、なこち?」
菜子 「今夜は私が女将さんの部屋に泊めてもらうから、だから、おばさんはここに泊まって下さい」
緒花 「えっ!いいよなこち。こんなのに気を使わなくたって」
菜子 「ダメだよ、緒花ちゃん。せっかく久しぶりに会ったんだから。私、親元を離れたことがないから良くわからないけど、でも、今夜は絶対一緒に寝るべきだよ。絶対そうだよ!」
緒花 「う、なこちに説得されてしまった」
菜子 「うんしょ。それじゃあ、ゆっくりしていって下さい」

  女将さんの部屋

菜子 「うんしょ。あの、おおお女将さん。これこれこういうわけで・・・」
スイ 「そうかい。ほら、お入り」
菜子 「は、はいっ」 ドキドキ
    布団を並べて
スイ 「それじゃあ、消すよ」
菜子 「は、はい」
    (女将さんに、言うんだ。私は女将さんの夢についていきたいって・・・)
スイ 電気 パチン
菜子 「あの~、おおお女将さん、私っ、」
スイ 「ス~・・・、ス~・・・」
菜子 「はやっ!。・・・あ~ぁ、仕方ないよね。また今度、えっ?」
スイ ぱちっ! 「あ~、よく寝たよ」
菜子 「はやっ!!」

   でも、結局何も言えないなこちでした♪

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花咲くいろは 第24話 「ラスボスは四十万スイ」 を観て

 今後のことを話し合うためママのところに向かう緒花。そこでビデオを見せてもらって「緒花は薄いコーヒーなんかじゃない」と気持ちを新たに帰路につく孝一。二人は歩道橋の上で思わぬ再会をして。

 孝ちゃんの優しい目に思わず泣き出した緒花、いろいろと溜まってたものがあふれてきたみたいですね。
 コーンスープ、懐かしい。気が短いようで長い、孝ちゃんを表してるようなその方法も、孝ちゃんはもうやめたと。腐らないし変わらないは緒花のこと?
 東京の景色のこと、ビデオで見た緒花のいる喜翆荘の景色のこと、緒花にも孝ちゃんが何を言おうとしてるのかわかって、
 「いろいろ言わないで。私が言いたいの」。回転遊具を回させず、逆回転の勢いで口をふさぐって、なんだかすごいですね。「私は孝ちゃんが、が、」好きって続けられない純情乙女は「に」に変更。「孝ちゃんにぼんぼり祭りに来てほしい」と。「じゃあな」の時には「来てくれなくていい」だったから、これで溝がピタッと埋まったような感じ。孝ちゃんの「わかった」に、ずっと緒花が苦しんでたものが涙と一緒に流れて消えるよう。
 孝ちゃんのいる東京の景色が綺麗だってことにも気づいて、二人がゆっくりと語らうのはぼんぼり祭りまでのお楽しみということですね。

 さて、喜翆荘では一人置いてけぼりの民子を徹が「男一匹包丁一本。どんな場所でも修行でござんす」と励ましてるけど。「流れ包丁鉄平」思わぬところで共通話題。謎だった民子の板前志望の動機も明らかに。なんだかホッとする動機でした。ところが原作者が次郎丸って、こんなエロ作家に人生を決められたと、民子は大ショックですね。「包丁人味平」?とかいう漫画があったような気がするけど記憶が定かでない。

 と、喜翆荘に予約の電話が次々と、原因は雑誌の巻頭を飾ったこと。縁にはそれが皐月の記事だってわかりましたね。皐月が以前喜翆荘に来た時の印象をそのまま書いたもの。力になりたいって気持ちもあったんだと思う。
 立て直しとか借金返済とか、盛り上がってる皆だけど、女将さんはこんなことじゃ考えを変えたりしない。
 縁をはじめとする皆と女将さんが完全に対立する形になっちゃいましたね。

 お風呂の三人娘。今日は何故か菜子も一緒で、菜子が一番女将さんに怒ってる。と、女将さんが入って来た。満を持してのスイの入浴シーンは、「はやっ」。そのスピード、迫力になすすべのない雛鳥たち。おまけに超絶技法で入浴前よりきれいにして、さすがの女将さん。そのスイが緒花に明日の予約を。

 スイが緒花を伴って行ったのはお墓詣り。緒花のお祖父ちゃんの墓ですね。
 「この人が生きていたら、がっかりするだろうね」とドキリとする話し出しで。
 賑わいをもう一度取り戻すことが叶わなかったこと。スイ達の作ったしがらみのせいで、真っ新なとこから始めるよりも、あの頃の賑わいまでにそうとう時間のかかること。皆、スイ達の夢に囚われることはないこと。
 緒花は、皆の喜翆荘が大好きな気持ちまで真っ新になんてできない、喜翆荘は女将さん達だけのものじゃない、「喜翆荘がみんなの夢になるかもしれないんだから」と反発。
 スイが何と答えるのかなと思ってたら倒れてしまい、立ち眩みみたいで、お寺?の一室で休ませてもらって。スイを団扇で緒花が扇ぐのがいい絵ですね。
 皐月が家を飛び出した時、スイの我儘のせいで皐月や縁に我慢をさせ犠牲にしてきたことに気づいたこと。縁がやりたいことを諦めて継ぐのを決めたこと。皆喜翆荘にこだわって意固地になってたこと。
 そして、旅館経営に向いてない縁では、縁も巻き込まれる皆も不幸になると。「もう、しがらみを解いてやりたいんだよ」と。なるほどと思ったりしてたら、
 そんな話を聞いた緒花の反応は、「女将さんて、お年寄りなんですね」。スイの目がカッと開いて起き上がった。緒花にはスイの言ってることがよくわからなかったんですね。お年寄りの考えることは良くわからないのかなと。これにはスイも笑い出してしまって、緒花も納得はできないけどぼんぼり祭りまでぼんぼると。緒花は女将さんを大事にしたいって気持ちになってますね。スイもうれしそうに。

 縁は女将を認めさせようと強硬な姿勢で、ダメだと言われていた予約も受け付けて。
 祭りの準備に人を割けないと言う縁を始め皆と、行くように言うスイが対立。緒花は自分が行くと判断。巴が止めるけど、スイをとって、行く緒花。菜子は緒花が自分達の側じゃないことに寂しさを覚え。
 喜翆荘の玄関をくぐることのできなかったスイ。向かう先は豆爺のところでしょうか。

 女将さんが喜翆荘を閉じる理由は、しがらみだらけのこの旅館で若い人を無為に苦労させたくないこと、縁がトップではうまくいきっこないってこと、縁には好きなことをやって欲しいということ、といったところでしょうか。
 これで、はいそうですかとならず、次々と女将さんの考えを打ち破っていって欲しいところだけど、今の喜翆荘のメンバーの様子のままだと、うまくいかないのは目に見えてるような。
 女将さんの考えをすべてひっくり返すことは可能だと思う。喜翆荘の皆が冷静になって基本に立ち返って、まずはそこからですね。
 あと、風呂での菜子の演技がとてもよかったです。
   よろしく頼むよ

      ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おまけ:    Another   おはな   第24話

    喜翆荘 玄関
女将 「行っておいで」
皆    ジロッ!
    玄関 ガーーー ピシャッ

    ボイラー室
女将 「やれやれ、電六や。追い出されてしまったよ」
電六 「はぁ、弱りましたなぁ」
女将 「そうだねぇ。今夜はお前のところに泊めてもらおうかねぇ」
電六 「ふぇっ!そそそ、へ、れ、・・・」 ポッ
女将 「ふふふ、冗談だよ。ちゃんと帰るさ。どうだい、少しはその気になったかい?」
電六 「あう~、お戯れを」

    風呂 夜
緒花 「どりゃーーーっ」
     桶  ゴロゴロゴローーッ カコーン
緒花 「あ゛ーっ、やっぱりうまくいかなーい」
菜子 「無理だよ~、緒花ちゃんじゃ。あ、違うの、女将さんみたいに歳を重ねないと無理って意味で、緒花ちゃんが不器用とかそういうことじゃなくって、アハハ」
緒花  ジトッ
民子 「ふん」
緒花 「私は本当に不器用なんかじゃなーい。次で絶対成功させるーっ!
    いくぞー、どりゃーーーっ!!」
     指 つるっ  「あ!」
      桶 ヒューーーーーーン
     入口 ガラッ スエ ぬっ
緒花・菜子・民子 「お、女将さんっ!!危なーい!!!」
女将  スッ くるーん
菜子 「避けたっ。え?あ、あれはっ!」
緒花・菜子・民子 「オーバーヘッドキック!!!」
女将  ドッコーーーン!
      桶 シューーッ カコーン ぴたっ
緒花・菜子・民子 「オーーーーッ・・・・あれ?女将さん、洗わずに帰っちゃった」

    電六の寝室 夜
女将 「すまないねぇ、電六」
電六 「なぁんのなんの。しかしもお、御歳のことを考えてご無理はなさらない方が」
      腰を揉み揉み
女将 「そうだねぇ・・・。今夜はやっぱりここに泊まっていこうかねぇ」
電六 「はひっ!そそそ、で、は、」
女将 「ふふふ、同じ冗談に何度も。お前もまだまだだねぇ」
電六 「はい~」

  負ぶって部屋まで運んであげて、少し幸せな電六でした

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花咲くいろは 第23話 「夢のおとしまえ」 を観て

 皐月のもとに送られてきた1枚のDVD。そこで彼女は一計を案じたようですね。
 やっぱり騙し取られたお金を泣き寝入りなんてできない。東京へ向かう崇子だけど緒花も一緒に行くことになって、期せずして女二人旅。
 一方東京では皐月と孝ちゃんがばったりで、こちらも歳の差カップルとあいなっておりますが。

 喜翆荘が閉じられるとなって、やっぱり皆沈みがちですね。みんちは一人前の板前になる目標があるからそれでも先を見て頑張っていく。でも、それが無い緒花。女将さんは、母親に会ってこれからのことを話し合って来るようにと、緒花が東京で暮らすことを視野に入れてるみたいだけど。
 皐月は縁じゃなくって崇子に情報を。まあ、その方がうまくいくと踏んでですね。崇子のその意気込みから、自分の感じてる責任もわかる。東京へ行くついでに緒花も連れてってくれと頼まれても、1時間で用意するようにと、きりっとしてて。
 東京には片思い?の孝ちゃんがいるんだけど、「絶対会うんだよ」と見送るなこちの励ましに力がこもってる。
 置いてけぼりの縁に豆爺が、これは崇子が若女将として最初になす仕事と考えたのだと。崇子はスイの話を聞いてから元気だったし、喜翆荘のとは限らないけど、女将になる先を見ているのかな。

 さて、崇子と緒花。気が合いそうにない二人だけど。みんちの弁当でちょっと和やかに。でも、これからのことで、喜翆荘にはただの腰掛でとか東京のボーイフレンドとか言われ、緒花が泣き出して、慌てて取り繕う崇子。義理の姪と叔母の距離感を好きと、意外とお気に入りの様ですね。
 緒花は崇子の言うように、やりたくて喜翆荘に来たわけじゃない事や、東京にいる孝ちゃんのことを思ってますが。

 皐月は東京タワーにプロデューサーを呼び出しておいた。これが仕掛け。エレベーターしか逃げ場がないから袋のネズミで、携帯の着信音で見つけて、崇子の一本背負いが炸裂。これまた意外な必殺技を持ってましたね。
 緒花は新しいお姉さんを「結構やる」と、少し見直したみたい。
 ついにプロデューサーを捕まえることが出来て、お金は果たして戻って来るのか。

 本屋で偶然会った、皐月と孝ちゃん。皐月は緒花にそう聞いたんだから、もちろん孝ちゃんが緒花をふったって思ってるけど、「僕、緒花さんをふっていません」。そうですよね。あれは緒花の勝手な思い込みですから。とにかくやっとここまで辿り着けて、少し安堵。
 緒花を知らないから教えて欲しい、仕事してるとこも見たことない、と言う孝ちゃんを皐月は会社へ案内。なんか、妖しいお姉さんに連れられてく可愛い坊やみたいな感じですが。
 コーヒーを断って。
 皐月が孝ちゃんに見せたのは、あの映画のカメラテストの映像。初めて見る、緒花が今暮らしてる世界。
 「椿の間、刺身、二人前追加です」働いてる緒花の姿。
 インタビュー。「今のがなこち」その世界での緒花の仲間。
 彼氏。「違います。置いてきたりしてません。孝ちゃんだって頑張ってるし、置いて来たとか、置いてこられたとか、」
 そして、コーヒーを頼む孝ちゃん。緒花と最後に飲んだ、ファミレスの薄くてあんまりおいしくないコーヒー。
 「その時の味をずっと覚えていたくて。忘れたくなくて」それからもう飲んでなかったと。一途にずっと想っていたんですね。

 「緒花は薄いコーヒーなんかじゃない」 あの味を覚えているよりも・・・。

 会社から帰る孝ちゃん。一方、ママの会社へ向かう緒花。二人の再会は歩道橋の上で。緒花の好きな、灯りの燈る時間に。

 崇子と緒花は、それなりの形に収まっていくような感じになってきましたね。もし一緒に仕事をすることになれば衝突が絶えないような気もしますが。
 次郎丸さん、一人うきうきしてるようだけど、身のふりで一番困るのは彼ですよね。
 携帯の着音は映画「地獄の黙示録」でいいのかな?内容を殆んど忘れてるけど、崇子がプロデューサーに襲い掛かるところもそのパロディなのかな?
 電車の走るシーンは、距離感が伝わって好印象。
 緒花と孝ちゃん、今度はちゃんと気持ちを伝え合えることを願いながら。
   コーヒー、忘れたくなくて

      -----------------------
おまけ:    Another   いろは   第23話

  東京行特急列車

崇子 「すいません。缶ビール下さい」
     プシッ
       ゴクゴクゴク
崇子 「・・・ぐっ!!!」 ブルブルブル  バタン!
緒花 「叔母さん?・・・叔母さんっ!!!。どうしたんですか、ちょっと、しっかりして下さいっ。叔母さんっ!叔母さんっ!」
崇子 「はぁはぁ・・・叔母さんじゃなくてお姉さんと・・・ガクッ」
緒花 「叔母さんっ!!・・・そんなっ、誰がいったいこんなこと・・・あっ、これは、ダイイングメッセージ!!え?、でもこれって、そんな・・・」

  皐月の会社

皐月 「二人でAV観ようってわけじゃないから、安心して」
     ピッ
      リモコン  ドカーーーーーッンンン!!!
孝一 「うわーーっ!」
   「ケホッ、ケホッ・・・ああっ!、おばさんっ!おばさんっ!」
皐月 「うう・・・・」
孝一 「大丈夫ですかっ。今、救急車を・・・いったい誰がこんなことを」
皐月 「うう・・・お・・はな・・・ガクッ」
孝一 「おばさんっ!・・・」

  歩道橋
    カツーン カツーン
緒花 「孝ちゃん・・・」
孝一 「緒花・・・できればこんな形で君と再会したくなかった」
緒花 「私もよ・・・。崇子さん、最後にメッセージを残して逝った。あなたの名前よ、孝ちゃん」
孝一 「君のママもだ・・・。もう、避けられないみたいだな・・・」
       拳銃  チャカッ
緒花 「お互いにね・・・」
       拳銃  チャカッ
    バーーン!
       バーーン!
   風 ヒューーーーッ   END

伊佐美「・・・という企画で、どうです?もう一度夢を見たくはありませんか。いやぁ、今度こそ間違いなく、ですから・・・」
崇子 「Shut up!!!次映画の話をしたら、その舌、ぶち抜くわよっ!」
伊佐美「ひぃっ」
緒花 「そうですよ。皆に迷惑かけたんですから」

  でも少しだけ、出てみたい気もしていた緒花でした♪

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花咲くいろは 第22話 「決意の片思い」 を観て

 「Goodmorning everyone」崇子さんはやる気全開。スイに、縁の喜びをお願いしますと言われ、心のもやもやは感涙へと。喜翆荘を継がせるつもりない、の後にも何か説明があったのかな。
 本人がボーとしてるんじゃ、と心配してた巴も苦笑いだけど安心だね。

 民子は変わらず、緒花は心配しながら困ってる。緒花の持ってる繊細な、優しい面。
 皐月さん、高校生だって事忘れてる。ちょっと酷いよ。
 パパに片思い。死んでしまったからということ?片思いのまま結婚したということ?
 ママの片思いにドキドキしちゃえば、娘としては「どうしよう」って困っちゃいますね。
 孝ちゃんのこと、みんちのこと、「どうして私は、片思いするってこと、思いつかなかったんだろう」。四十万の女は仕事に生きるんだー、とか言ってたからかな。

 カーテンドレス、完成。試着なこちのデジャブは、昔崇子がコスプレをさせた時のこと?確かチャイナドレス。

 徹は民子の今の状態を、あくまでスランプだからって思い込んでる。微妙な気持ちの伝わりにくい徹さん。
 厳しくされて、イライラが頂点に達してたんだけど、でも、なこちの持ったドレスを叩き飛ばすのは酷いよ。みんちを心配してた緒花も我慢できない。結婚する二人の為に、結名と菜子が一生懸命作ったんだからって。
 「私は決めた。孝ちゃんに片思いするって」。ミンチみたいに真っ直ぐに。だから徹とはつき合わない。
 「片思いなんてやめちまえ。死ね。死ね。死ね」鬼気迫る民子。
 「ね、みんち」。気付いた菜子。
 「徹さんと比べりゃ、誰だって木偶の棒だ。徹さんはあんなにかっこいいのに。あんなに素敵なのに」
 「やめてってばーっ」菜子の悲鳴。いつの間にか来てた徹さんは聞いていました。こんな形でだけど、ついに伝わってしまった民子の思い。

 「アホか」。徹は、緒花を好きなのかもと、でも、どうしたいとかじゃなくって、見てると「わくわく」すると、うん、そんな感じですよね。で民子は「はらはら」すると。やーっと明らかになりました、徹の気持ち。緒花が熱出した時なんか、どうにかしたそうな感じもしましたが。
 好きとかじゃなくて見てくれるのがうれしいって、これは何となくわかりますね。「ほんとアホだな」と、頭に置かれた手が優しいですね。

 菜子は「感動した」。片思い、あんなに誰かを好きになるのは素敵だと。
 民子は、ドレスを試着したり、緒花の鼻を心配したり、直接謝らないけどこうして。そして、「つき合いたいから、ちゃんと片思いを続ける」と。緒花はうれしくてキラキラして、それでついに「ホビロン」復活。仲直りと相成りました。民子を心配して、あんなに荒れ狂った後に自然に受け入れてくれる緒花や菜子、民子はいい友達を持ってる。

 緒花が結婚式が終わったら告白しようと思ってたのは孝ちゃんのこと?

 そして、崇子は手作りのドレスを着て、女の人生の中で一番きれいになれる日、喜翆荘での結婚式当日。
 縁も崇子も幸せそうに、指輪もちゃんと用意して。これはスイのと同じでヒスイですね。スイもいい表情をしてる。
 喜翆荘の面々はすぐさま準備で、これはとんでもない忙しさですね。蓮さんも「指示をくれ」とカッコいい。でも「極端だね」って。
 皐月の祝電は、なかなかうまいのでは。
 鯉のアライに酢味噌でLOVE、まさかの実行。
 次郎丸の余興、豆爺も楽しんでるよね。愛のベーゼはふりであってほしい。
 何か癖のある声優さんだなと思ってたら、きみコさんでした。

 そして、スイの挨拶。
 二人と若い面々だけでこれだけの式を作り上げれたこと。
 40年前、亡き夫、電六と共に喜翆荘を作り上げたこと。
 「若さとはそういうこと。たとえ躓いても迷っても、恐れずに新しいものに挑戦し、新しい何かを作り出すことが出来る」
 二人、そして皆の作り出す新しい未来を離れたところでながめさせてもらいたいと。

 客を見送り、縁は崇子の手を取り、式は無事終わりました。

 業務日誌の引き継ぎ。豆爺の引退。前回の冒頭はこれだったんですね。
 喜翆荘はぼんぼり祭りで日誌と共に閉じようと思っていると。
 もう、一か月もないはずですが。
 ともかく、若い皆が新しい未来を創り出してということですね。縁と崇子は頼りないけどでも彼等を先頭にみんなで頑張って。
 あるいは皆がバラバラになって、それでも、それぞれが未来を創り出していく。
 建物から出ていくのか、使ってもいいのか、解体か、それはスイの決めること。
 でも、その上でこれからどうするか、それは緒花達みんなが自分で決めていくのでしょうね。

 次回、孝ちゃん久しぶりの登場。二人の恋も大詰めに向かって。緒花は彼に片思い宣言をしちゃったりするのでしょうか。
   式

      --------------------
おまけ:    Another   いろは   第22話

   喜翆荘 洗濯室
    試着完了
緒花 「うわ~♪、すごい似合う」
     で、
民子 「・・・ちゃんと片思い続ける。あんたが言ってたみたいに、真っ直ぐに」
緒花 「うぅ~♪」 キラキラキラ
民子 「うっ!!。ホビロン!!」
     バンッ  タッタッタッ 「はっ、はっ、はっ」

   調理場前
     民子 タッタッタ・・・
徹  「ん?あれ、・・・民子?」
民子 「はっ、はっ・・・あ、徹、さん・・・」
徹  「・・・へえ~、意外とそういうのも似合うんだな」
民子 「え、あの、その・・・」 カーーッ! 「あっ!」
    「あーーーっ!!!まだ、まだ、まだ見ないでくださーっい」
         タタタタタタター
徹  「え?え?え?」

                   おわり
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