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獣の奏者エリン(再) 第50話(最終回) 「獣の奏者」 を観て

 50話に及ぶ物語も今回でとうとう最終回。
 決して人に慣れぬと言われている王獣に、竪琴で、声で語りかけ続けることでリランとの深い絆を築いたエリン。そしてその原動力は相手を知りたいという思い。相手の幸せを願う思い。
 真王領と大公領の歪みも、セィミヤとシュナンが、エリンがリランに手を差し伸べたようにお互いを理解しようとすることで、新しい未来が開けていきそうです。
 未知なるものを知りたい思い、その為に語りかけて相手の返す声に耳を澄ませること、それが人であれ獣であれこの世界にある命もつものに。

 エリンはシュナンを助ける為にリランに乗って闘蛇の中に。
 武器としてリランを使わない決意も助かる命を救うために覆して。
 あの事件以来リランに言う事を聞かせるためには音無し笛で脅すというのが今のリランとエリンの関係、二人の苦悩が痛々しいですね。
 リランはやはり闘蛇に本能が目覚め、鳴き声で気絶させ闘蛇を次々と殺戮。初めて目にするヌガンやセィミヤ、シュナンはこの光景に肝をつぶしたでしょうね。王祖ジェの物語も実際に目の当たりにすると血生臭くそれはそれは恐ろしい光景ですから。
 音無し笛で脅してリランの殺戮を止め、シュナンのところへとの命令にリランは渋々ながら従い。そしてシュナンをリランに乗せられましたが、しかし、
 そこに飛んで来た弓矢がエリンの背を貫き、エリンは倒れてしまう。

 「行って、リラン。行きなさい」。
 自分を残して行くように強く命令するエリン。最後まで音無し笛で脅して言う事を聞かせて。
 躊躇してたリランは命令に従い空へ。でも、行かずに空中からじっとエリンを見降ろして。リランは状況をそれほど深く理解しているわけではないと思う。でも、エリンが矢で傷ついてることはわかるし、そのエリンを心配して、残して行くことに躊躇する、そんな無垢な感情が感じられます。最後飛び去るときには音無し笛の脅しでなくエリンの言葉に素直に従ったようでした。
 何度も「行きなさい」と命令するエリンの心情とそれに対するリランの反応、このシーンには色々感じるところがありました。ソヨンがエリンを闘蛇の群れから逃がしたときの姿にも重なります。
 飛び去るリランにエリンは涙を流して微笑んで、もうこれでお別れだと思ってるんでしょうね。リランとの思い出か心をよぎって。
 「あなたのことが知りたくて、ただそれだけでいっぱいだった。
  私はあなたが幸せに生きる姿をまだ知らない。
  野に帰ったあなたがどんな声で鳴くのかまだ知らない」
 それはソヨンの「生き延びて幸せになりなさい」との思いと重なり。

 「私は、生きたい」。
 死の覚悟を常にしていたエリン。でも、母の想いがわかり、それに答え。
 懸命に逃げようとしますが目覚めた闘蛇の群れに追いつかれてソヨンの様に食い殺されてしまうのかというその時、
 エリンを咥えたのはリラン。
 リランがエリンを助けに来ました。ずっと音無し笛で脅して従わせて一度は切れた様に見えた二人の絆、でもリランの中にはまだエリンを想う気持ちが残っていて、二人の絆はそれほどまでに深くなっていて。
 エリンを咥え大空を舞うリラン。リランがどんな気持ちでエリンを助けに来たのか、エリンは知りたいと思ってます。
 「私は深い岸辺の淵に立ち竪琴を奏でよう。
  天と地に満ちる獣に向かって、一本一本の弦を弾き、語りかけていこう。
  未知の調べを耳にするために」
 獣と人の間には理解を阻む深い淵があります。リランとエリンの間にもありました。でも、語りかけ、相手の反応に耳を澄ますことで理解が深まり今に至っています。エリンはリランだけでなく全ての獣とそうした理解をしたいと心を広げていますね。もちろんリランのことももっとよく知りたいと思ってます。

 セィミヤとシュナンもエリンとリランの様な深い絆を結べるでしょうか。まだわからないけど、まず、
 「遠い者だからこそ、異なる者同士だからこそ、
  互いに手を伸ばさねば始まらない」
 エリンとリランがそうであったようにそうすることが一番大切ですね。全てはそこから。
 戦を嫌いながらも現実とどう立ち向かうか、その道は難しく実現できないかもしれませんが、その道を探そうとすること自体が大切な気もします。二人で。

 ダミヤは国を我が物にしようとかいう典型的な悪役でなく、彼には彼の理想があったわけです。それは真王の権威を強め、掟の檻で人々を囲ってしまおうというもの。後者はちょうど掟を否定するエリンと対極をなしてますね。掟を全てなくすのがいいとは思いませんが、この作品では掟によりその犠牲になってしまうことがあること、また掟には人の恐れに対する弱さから生まれてしまう面があることなんかがよく描かれてたのではないでしょうか。
 また権威主義はこの国を歪ませた元凶ですから彼の理想が叶ったとしてもこの国の行くへは暗澹たるものだったでしょうね。そうした権威主義や戒律を打ち破ることがエリンやセィミヤやシュナンを通して作品の中に流れていたと思います。
 最後はイアルに切られ、イアルの右手はダミヤ亡き後の新しい国、イアル自身の幸せがあるだろう国の為に使われたのではないでしょうか。

 セィミヤとシュナンは結婚。
 キリクは巡業医でアケ村を訪れ、彼も光を見つけられよかったですね。
 そしてエリンには男の子ジェシが。
 ソヨンとその娘エリンで始まった物語、最後はエリンが母親になっていて、一回りしたような感覚がありますね。
 山りんごを手にするジェシとエリン、ソヨンとエリンのラストカットがいいですね。
 エリンはジェシにどんなことを伝え教えていくのでしょうか。
 そして、父親は誰なのでしょうか。

 長い付き合いでしたがついに終わってしまいました。
 再放送ということで一部を除いてこれで観るのが二回目ですが、一度目では気づかなかったことが沢山ありました。それは言葉や筋道に限らず、映像の中にいろんな意味が込められてたように思います。
 とにかく深い作品だと思います。考えながら観ると色々なものが見えてくると思います。作品テーマは一番上に書きましたが、それを知ったうえで最初から見直すのもいいと思います。また逆に雰囲気をただ感じるままに観るのもいいと思います。
 最終回はエリンとリランの関係やこの国のことや親子のこと、色んなものが収斂してきますが、素直に耳を傾けその映像を感じるままに感じていると、50話にわたって描かれてきたんのがスーと頭の中に流れ込んでくる、そんな最終回だったと思います。
 好きな作品です。自分の中ではまだ終わったという感覚がありません。また時折本を読み返したり、録画を観直したりしたいなと思っています。
   リラン、どうして

      -----------------------
おまけ:    Another   奏者   第50話

     リョザの空

エリン 「もう少し飛んでいようね、リラン」

リラン 「ヴォーーーー」

エリン 「うふふ♪」

                    おわり
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獣の奏者エリン(再) 第49話 「決戦」 を観て

 青い旗が揚がるのかどうか。
 自分が神でないこともダミヤのしたことも知ったセィミヤがどんな答えを出すかが、
 そしてその結果に走り出すシュナンと迎えるセィミヤの笑顔が、
 これまで紡がれてきた二人の物語とこの国の在りようの一つの終着なのではないでしょうか。

 前回ラストで山肌に光が射したけど、夜明けまであと少しですね。
 チョクが世話してるのはタイランの闘蛇。2話で出てきた人です。大公領民はやはり真王よりも大公を主君とみてますね。これも歪みのひとつ。
 闘蛇の匂いに興奮のリラン。エリンはあの事件以来強く命令する時には音無し笛で脅すというのが、今のリランとエリンの距離感。この辛さを承知でエリンはリランと共に生きることを選んでます。
 そして、雲がきれて光が射し、
 「時は満ちた。新たな夜明けが来たのだ」。
 大公はそれをこの国の夜明けと重ね、シュナンは意を決して進軍を開始。真王側に着くまでに青旗が揚がってくれるかどうかが勝負ですね。最悪の場合闘蛇で戦い王位を奪い取ると、どちらにしろ、シュナンはエリンの事を知らないから大公側が王位に就くことは動かないと思ってるけど、もちろん青旗が揚がるのを心から願っています。セィミヤが好きですから。

 ダミヤは天を舞う王獣に大公軍がひれ伏すのを心に描いてウキウキ気分。
 「あれはそなたの軍なのだから」。
 実質的にはそうですね。でもその成り立ちから表面的には、大公軍は自ら穢れを引き受けていて真王のものでなく独自に国を守ってることになってる。あくまで独自に忠義を尽くしてるかたち。真王のものとすると真王も穢れを引き受けることになるから。
 だから、セィミヤは軍を自分のものとして受け入れると清らかさが失われるのではないかと悩みますが、戦をせずに国を生かす道を探せばいい「二人で」、とシュナンと一緒になり軍も受け入れるよう心が決まってますね。
 そして青い旗を指示。
 これにはダミヤはびっくりですね。ハルミヤ殺しも糾弾され窮地のダミヤ、だけど「大切なのは精巧で揺るぎない型を作ること」と、シュナンでなくダミヤと結婚することの大切さを説いて粘る。愚かな人には型が必要であり、自分と結婚して神の血を濃くすることがその「型」をより揺るぎなくするということ。ここら辺がダミヤの考え方の本質ですね。
 セィミヤは箱の中で生きたくない、とずっと箱の中で何も知らずに生きてきた自分の辿り着いた答え。
 その想いを自分とシュナンの間に生まれるであろう子に託し、その子は聖なるものと穢れたるものを背負って生まれ神でなく人となるけど自由と意志を持って自分の足で行く道を決める、と。
 もう自分がしてたような愚かな生き方はさせたくない、世界を知り自分で歩くことの大切さのわかったセィミヤはシュナンとのことやエリンから聞かされたこと、色々なことで悩み成長してそんした答えを見つけたようですね。

 ダミヤは自分の息のかかったセザンを使って青旗を阻止。そしてエリンに飛ぶよう促すけど、
 エリンはナイフを首元に。
 エリンは清らかな夜にセィミヤに真実を告げてからは運を天に任す状態でしたが、今悪い方に結果が出て、この場合は自らの命を絶ってでもリランを戦いの道具として使わない、大罪を引き起こさせない、その覚悟を現実とすることに。エリンが死ねばリランは飛ばず王位に大公が就くはずで、そうなれば大公が真王の象徴である王獣を武器とすることも捕まえることも無くなる、との可能性もありますよね。
 しかしヌックとモックが人質で自害はならず、と、ここで変装してたイアルが颯爽と立ち回り今度はダミヤが捕まり形勢逆転。そしてエリンによって、

 ついに掲げられる青い旗。
 「父上」「旗だ」「旗が揚がったぞ。我らの勝利だ」。喜ぶ大公軍、みんな本当は戦いたくなかったんですよね。タハイアゼの決戦はここでひとまず決着。
 「新しい時代が始まるわ」
 セィミヤは涙を浮かべてシュナンを迎え、シュナンは何よりもの嬉しさをその顔に浮かべてセィミヤのもとに駆け、本当によかったですね。これにて大団円。と、いきたいとこですが、

 堅物の弟ヌガンがこの時とばかりに自分の闘蛇軍を率いてなだれ込んで状況一変、この混乱で大公も死に、大惨事の地獄絵図に。
 「逆賊シュナンよ。大公は忠臣の位。この清らかな名を逆賊の汚名にはさせぬ」。
 ヌガンは最初から大公とシュナンを討つつもりでここに来たんですよね。事前にダミヤとの打ち合わせもあったみたい。ヌガンはシュナンが脅したから真王が青旗を揚げたと見て取ったのでしょう。また、ハルミヤの死はサイガムルの仕業と思ってるはず。
 「私が真王陛下をお守りするのだ」。ヌガンの考えはダミヤの誘導もあって超保守的に固まって、それがこの国の歪みを作ってることを全く理解できてない。自分が正すと言ってるけど、真王に不平のある者を捕えるとか恐怖政治をしくつもりなんでしょうね。

 シュナンに迫り寄るヌガンの闘蛇軍。
 「誰かシュナンを助けて」セィミヤの悲痛な叫びが響いて、エリンはソヨンが闘蛇に食い殺されたるのをただ見ているだけだったナソンを否定した自分に自問し、
 「私が参ります」
 何があってもリランを戦いの道具として使わないと心に決めてたエリンだけど、助かる命を救うためにそれを破って。エリンは自分を愚かな人間と言ってますが、その気持ちはわかるけど判断自体は愚かじゃないと思います。
 エリンを乗せ空を駆けるリランはシュナンのところへ、で、次回。

 青旗には二人がこの国の未来を見据えた結果という面もありますが、何よりもこの結果を決定づけたのは二人が互いに愛し合ってたということなんじゃないでしょうか。
 ダミヤは神の威光と規律を重んじる政治を理想としてるようで、エリンの規範にとらわれたくない思想とちょうど真逆になってるようですね。
 次回はいよいよ最終回。
 リランとエリンはどんな決着を迎えるのでしょうか。
 早いものでもう1年になるんですね。後一回だと思うとやっぱり寂しいです。
   旗が揚がったぞ

       -----------------------
おまけ:    Another   奏者   第49話

   タハイアゼ

セィミヤ「シュナン。新しい時代が始まるわ」 うふふ
シュナン「セィミヤ」 あはは

ヌガン 「待てーーーい!! 兄上、いや逆賊シュナンよ。
     成敗してくれるわ」 ドーーン

セィミヤ「へ?・・・・」
シュナン「・・・・・・ハー。
     わかったヌガン。後でいくらでも成敗されてやるから
     ここは大人しく帰ってくれないか」

ヌガン 「何ですかその人を小バカにした態度はっ。
     真王を脅し無理やり結婚して王位に就こうなどという逆賊は
     今この場で切り捨ててくれますぞ!」

セィミヤ「あら、私は別に脅かされたから結婚するわけではないわ。
     私は、シュナンのことが好きなのよ」 ポッ
シュナン「僕もだよ。愛しているよ、セィミヤ」 キリッ
セィミヤ「やだ、弟さんが見てるじゃないの」 モジモジ

ヌガン 「なっ、なっ、なっ・・・」 カーー

エリン 「あの、私もリランを飛ばしたくないので
     できれば帰って頂きたいのですが」

ヌガン 「あんた誰っ?!」

シュナン「そういう訳で、ヌガンよ。
     ここはひとつ帰ってくれないか」
セィミヤ「そうよ。帰りなさい、弟さん」
エリン 「帰って下さい」

    かーえーれー かーえーれー

ヌガン 「う・・・・・・・グスッ、
     ダミヤ様ーー、
     みんながー、みんながーー」

ダミヤ 「ハハハ、
     生憎私も捕まってしまってね。
     それどころではないのだよ、ヌガン」
ヌガン 「ぎょっ」

                     おわり
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獣の奏者エリン(再) 第48話 「リョザの夜明け」 を観て

 決戦の日。
 4ヶ月前にシュナンがセィミヤに求婚したさい、神々の子だから穢れた大公の血をひく者とは結婚できないと断られ、それなら神であることを証明してとなって、もし王獣を従えて証明できればシュナンは兵を引き、もし証明できず求婚を受け入れて青い旗を掲げれば進軍を止めるというもの。
 約束の時は「建国の夜明け」。場所は王祖ジェの降臨の野「タハイアゼ」。

 その運命の夜明けを待つ夜、大公軍は布陣を整え、真王側もリランを運び込み、雪の舞う中静かに過ぎてゆきます。
 シュナンは青旗が揚がるのを期待して、でもそうでなければ最悪セィミヤを討つ覚悟もできてるんでしょう。ハルミヤ襲撃のさいのリランの事を作り話と思ってるから、結婚か討つかのどちらかが答えと思ってますね。シュナンにとっては天国と地獄、答えを待つシュナンの心境はいかほどか。
 ヌガンは城の守りを任されてたのに闘蛇を引き連れてタハイアゼに。ヌガンは兄と違って現在の様に真王の威光で治めるべきとの考えで、彼からすれば兄のしようとしてることはとんでもない反逆行為。だから黙ってられず来たんでしょうね。大公に言われ、見届ける、と大人しくしましたが「運命は神のみぞ知る」と何か思惑があるようです。
 大公は答えがどうであろうと大公領民の軽蔑された世が終わるからシュナンの変革に期待してますが、シュナンは真王を討つのを本心では望んではないという点で、意識には違いがありますね。

 イアルはエリンに助けられた時、「最後まで戦う」と言ってエリンに「どうして自分の幸せを掴む事を」と泣かれてましたが、やはりダミヤを討つことを考えてる。でも、
 「俺の手でケリをつけたい」と、カイルの手助けを断って笑顔を見せ、これまでの様にセザンとして犠牲になって戦うのでなく、自分の幸せを掴むため、そしてエリンのために戦おうと、その姿勢が変わってますね。ダミヤの治める国では幸せは掴めない。そして、エリンのために戦うことが自分のためでもあると、エリンが彼の見つけた新しい光になってるようです。

 ダミヤは役立たずになったキリクに刺客を。
 今まで散々世話になっておいてこれは酷い。エリンに入れ込んでるから邪魔になると判断したんでしょうか。
 そして怪我を負ったキリクはエリンのもとに。傷ついたイアルがエリンを頼ったのと重なりますね。キリクの場合は妹ターヤを重ねて見ていたエリンだから、手当を期待したんじゃなく、ただエリンを見たくて来たのではないでしょうか。
 エリンはキリクがダミヤの手下だとわかっててももちろん手当。飴は純粋なお礼ですね。エリンはちょっと毒と疑ったかな。

 「僕と一緒に行かないか」。
 逃げるよう誘うキリク。キリクはエリンの死の覚悟を知ってるから、死んでしまうかもしれないから、死んでほしくないから、そう誘ったんですよね。でもエリンは最後までリランと共に生きると断り、これはエリンの当然の答えですね。それにエリンはこの夜明けに、まだわからないリランを救う希望を見ている。光。
 「君に光が届くことを祈るよ」。キリクの別れの言葉。そしてその背中に、エリンは死を覚悟したソヨンの背中と同じものを見たのでしょう。
 「キリク先生、生きてください」。ターヤの最期と同じことを言い。
 「ありがとう、エリン。君こそ、生きて幸せになってくれ」。キリクにとってエリンは、本当にターヤと同じ清らかに生きる者だったみたいですね。

 エリンのもとを去ったキリク。そこで出会ったイアルにキリクが見たものは、決着の申し出だけど投げたのは飴で、ここを死に場所にするつもりでしたね。エリンの言葉でも彼の死のうとする気持ちは止められなかったんですね。イアルが見抜いて助かりました。
 そこに仮面の男が現れ、二人は応戦。キリクは仮面の男には殺されたくない。
 雪の中で激しく剣を交え、使えぬ者として命を狙われる悲しさが流れ。キリクはイアルを助け、
 「早く行け。あの子のもとへ」。キリク、最高にカッコいいです。
 でも、イアルはキリクのために最後まで戦い。敵同士だった二人だけどエリンを大切にする思いは同じ、通じ合えるものですね。
 エリンを頼む、とキリクはイアルを送り出しました。イアルは変装してセィミヤの近くへ。

 落ち着かないリランにエリンは竪琴を奏でて。
 アケ村のサジュ達、
 ユーヤンとカシュガンは結婚したみたい、
 竪琴職人のヤントク、
 ラザルに残るエクとアル、
 カザルムのみんな、
 タハイアゼについて来てたチョク、みなが見守る中、山肌に光が射し。
 リョザの夜明け。
 キリクはその光に「きれいだよ、ターヤ」涙を流し。
 セィミヤもまた世界の広さと美しさに涙を流し。
 ついに訪れた運命の時。セィミヤは果たしてどんな答えを出すのでしょうか。で、次回。

 夜明けのシーンは本当に美しかったです。
 セィミヤはダミヤの陰謀も自分が神の子でないことも全て知ったうえで果たしてどんな答えを出すのか。
 そして、セィミヤのそうしたことを知らないダミヤはどうなるのでしょうか。

 今回はやっぱりなんと言ってもキリクですね。
 キリクのエリンへの想いがヒシヒシと伝わってきました。
 そのあまりに重い人生、今もボロボロになってるけど、最後に光を見つけて。何人も人を殺めてきた人だけど、だからこそ幸せになってほしいなと思います。
 アニメオリジナルの人物だけどとても好きになりました。
 それに今回は演出がとても良かったですね。
   キリク先生

        ---------------------
おまけ:    Another   奏者   第48話

      タハイアゼ
         リランの台車

キリク 「僕と一緒に行かないか。
     妹の様に可愛がってあげるよ」

エリン 「行きません!」

                  おわり
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獣の奏者エリン(再) 第47話 「清らかな夜」 を観て

 エリンとセィミヤ、歳は同じくらいだけどその生い立ちの全く異なる二人の女性、その最初の対面はみそぎの森で。
 エリンは「リランを救える可能性」の為に、彼女に王獣規範の真実、そしてダミヤのことを話し。
 そのどちらもセィミヤにはショックなこと。でも、うろたえるだけでなく、自分もまた檻の中で生きてることを認め、ダミヤに騙されたことから何かを決意し。
 そう、セィミヤだって真は強い女性なのです。

 セィミヤがもやもやしているのはまだシュナンに恋心があるからですね。ダミヤに対しては真王としての自分の責務と彼の優しさ、と恋心ではないけど信頼し慕って。
 真王として正しく生きるのが自分の道、とシュナンへの想いを断ち切ろうとしてるけど、セィミヤの中では女の情念が渦巻いてるようにも。
 ダミヤは風車をプレゼントして、可愛いセィミヤとの認識だけど、実際のセィミヤはそれほど子供じゃなく、この辺のギャップも追々作用しそうですね。

 セィミヤと二人で話すためにイアルが教えてくれたのはみそぎの森。
 その途上にナソンが登場。彼等にしてみればもうこれ以上黙って見てられない危険な状況だからエリンを霧の民のもとに連れ帰ろうとするけれど、
 エリンは、人を見殺しにし獣を縛る彼等に強く反発。
 「あなた方は初めから諦めてしまっている」。
 大罪を恐れるあまりに人も獣も犠牲にする彼等をきっぱりと否定し、リランを縛りたくないと、変わるべきは人であると。
 以前会った時は一方的に掟を守るようにと言われたエリンの、これが答え。霧の民もまた哀だなと感じたりしたけど、ナソンはエリンの言葉に感じるところはあったのでしょうか。

 湯浴み中のセィミヤのもとに降り立つリラン。雪も降って。
 エリンを招きたかった彼女はダミヤが面会禁止を命じてるのを知らず、困惑ぎみですね。
 エリンはまず、ハルミヤの意志から話し始め。
 ハルミヤが王獣の守護を拒否したこと。これは神話を信じているセィミヤにとって意外なことですね。
 そして、ハルミヤがその判断をした理由、オファロンの最期と最初の真王ジェのことを話し。セィミヤは祖先が神でなく大罪人であったことにショックですね。ハルミヤの時のように。
 頭のいいセィミヤは、イアル、シュナン、大公と通じてセィミヤを操ろうとする作り話である可能性を言及。
 それに対し、エリンはこの話が本当であることを信じてもらおうと、丁寧に、
 まず、リランが他の放牧場の王獣と違い、美しく天を舞い発情し子を産むのは、王獣規範を知らずに育てたからだと。
 そしてその王獣規範を書いたジェの意志。惨劇を繰り返したくないが、王獣を使えば武力でなく清らかな威光で人々をまとめられる。そのため、特滋水で殖えないようにし、音無し笛で意志が通じないようにし、
 「王獣を飼いながら王獣を武器にしないために」王獣規範が書かれた、と。
 さらに指の事を教え、それでも王獣を戦の道具にしたくない理由、それは、
 「人が生み出していく掟という檻の中で生きる獣たちの姿を見るのがたまらなく嫌なのです」。
 これにセィミヤは自分も檻の中で育っていると悟り、また、その檻の外へ出て羽ばたくことの美しさをイメージして。
 セィミヤはエリンの話を信じてくれたみたいですね。

 そして、この出会いが神々の采配、といい雰囲気で言うセィミヤに、しかしエリンは、
 「思いません」。きっぱりと言い、これから話すのがセィミヤにとってとても辛いこと。それはダミヤの正体。
 それは、ダミヤが大公の仕業に見せかけてハルミヤの暗殺を謀ったこと。
 ダミヤにエサルを殺すと脅され、ここにいるのだということ。
 ダミヤが仮面の男を使い、サイガムルと装っていたこと。
 ダミヤがイアルを毒殺しようとしたこと。
 優しいおじ様だと信じ切っていたセィミヤは計り知れないショックですね。特にハルミヤを殺したのがダミヤだったなんて。
 ダミヤを嫌ってるハルミヤが生きていればセィミヤとダミヤの結婚はない、と、これでセィミヤはその真実を信じ。セィミヤは世界が引っくり返った気分でしょうね。でも負けてない。その中で自分の置かれている位置を考えて、
 「エリン。タハイアゼで私の脇に立つがよい」。
 何もせずただ見てればいいと言うセィミヤ。果たして何を決意したのでしょうか。

 ダミヤの目論見に対し、彼の知らないところで真実を知ったセィミヤが運命の日にどう動くのかが期待されますね。
 今回はエリンとセィミヤの会話が大半でしたが、最初の放送を観た後にも印象に残っていた回でした。
 会話の内容や二人の演技、それに雪の降る情景やちょこんといるリランなんかの映像がタイトルにあるように清らかに感じられました。
   そなたは何を言っているの

     -----------------------
おまけ:    Another   奏者   第47話

    みそぎの森

エリン 「私からの話は以上でございます。
     さ、リラン。帰るわよ」

リラン 「ブォ~、ブォ~」 ブンブン

エリン 「あ、こら、リラン。どうしたの。
     あ、お湯に入りたいの?」

エリン 「ブォ~」

エリン 「ダーメー」

セィミヤ「かまいません、入ってゆかれなさい。
     神聖な王獣が体を清めるのも時には必要でしょう」

エリン 「・・・申し訳ありません。
     良かったわね、リラン。あまり暴れちゃダメだからね」

リラン 「ブォ~♪」
       バシャーーン
     「ブォ~ブォ~ブォ~♪」

エリン 「あら、人間みたいに温まるのね。
     さすがに肩まで浸かるのは無理みたいだけど」

エリン 「さ、もう気が済んだ?
     それじゃ、帰るわよ、リラン。んしょ。
     セィミヤ様。ありがとうございました」

リラン 「ブォ~」  バッサ バッサ

セィミヤ「ええ、タハイアゼで。
     ・・・それでは、私も入り直すとしましょう。
     って、お湯が無い!」

    原作だとお湯はダメってなってましたが

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獣の奏者エリン(再) 第46話 「ふたりの絆」 を観て

 エリンとイアルが最初に出会ったのはもう9年近く前。
 交流はそれほどなかったけど、お互いの生きようを気に留めながら、
 闘蛇襲撃の際にはエリンがその身の上を語り、「大切な右手」だからと。
 そして今回、イアルがその身の上を話して、
 エリンのイアルを想う気持ち、それはイアルの心をとかすように。

 毒を盛られ傷を負い、心身ともに窮地のイアル。
 彼が逃れてきたのはエリンのところ。すがる先、信じられる者としてエリンを思い浮かべたんですね。

 エリンの手当。イアルの見る夢。
 両親がいて幸せだったころ、イアルの寝言は「・・・さん・・・かあ」、母さん。
 そして、父の死、家族との別れ、セザンのつらい日々、母を重ねたハルミヤとその死、エリンの言葉・・・、イアルはその一生の夢に涙を流して。いつも心を強く持ってるイアルだけどさすがに弱ってますね。
 その大切な右手を握ったままエリンは眠っていてくれて。

 ダミヤやキリクのことを聞いて驚くエリン。
 巻き込まないように出て行こうとするイアルだけど、
 「信じて頼ってくださったのなら、最後まで頼って下さい」と、エリンの言う通り、頼って来たんですもんね。

 「あなたの清らかな音色を聴いていたいのだ」。
 イアルはエリンに竪琴を弾いてくれるよう頼んで、少し甘えたい気持ちを表に出したようですね。エリンは優しく微笑み竪琴を奏で、イアルは安らかに眠りに落ち。
 この様子に、覗いてたキリクも感じるところがあったんでしょうね、引き返して。ダミヤに失望され切り捨てられたようだけど、彼は今後の行動をどうするのでしょうか。

 「私を信じてくれますか」。
 追手の来襲にエリンが提案。
 ダミヤの家探しでもイアルは見つからず、本当に逃げたのかなと、さに非ず、リランのお腹の下に隠れてた。
 エリンがイアルを警戒してないからできたこと。また、リランがエリンの言う事を聞いたというのも、あの音無し笛事件の後だけに重要ですね。まだ繋がっている。
 それにしてもイアルは王獣のすぐ近くにいられて、なんだか特別な人になったみたいですね。

 王獣は敏感に人の感情を察する。
 オウリの時は、それもあるけどやっぱり音無し笛で育てたから心を開かなかったのが正解。エリンが特別なわけではないですね。

 考えに変化の起きたエリン。
 いざとなれば自分の命を絶つ、というこれまでのエリンが、でも、それでは戦も闘蛇も王獣もその状況は変わらないからと、このありようを変えようと考えだしてますね。それがエリンの夢。

 イアルの見た夢。
 父のような竪琴職人になって、母を助けようと思ってたこと。父の死でその夢はついえ、金と引き換えにセザンになったこと。
 「私、イアルさんが奏でる竪琴の音色を聴いたとき、とても温かいものを感じました。
  死んだ母と一緒にいるような、そんな気持ちを」。
 イアルは竪琴を奏でる時、やはり自分の母や家族のことを思っていたんでしょうね。セザンになってからも。

 セザンでなくなったのなら望み通り生きられるのでは。竪琴を作って、家族がいて。
 エリンの提案だけど、
 家族との絆を断たれ、妻を持つのも許されないから無理だと。
 それに、多くの命を奪い、その姿が今も頭に現れる、と。
 「人を殺すとはそういうことだ」その思いから逃れようとも思わないと。
 それは大公軍も、「血と恐怖で満ちた戦でこの国は守られてきたんだ」。
 はっきりと人を殺すことに言及しているのがすごいですね。

 「あなたの生き方はまるで闘蛇のよう」。
 確かに、幼いうちに親から引き離され戦うためだけに生きて。でも、
 「あなたは闘蛇とは違う」と。エリンのイアルに対する気持ち。
 「そうだな」と答えたイアル、でも慰めと受け取ってるようにも。

 「闘蛇乗りが王になったら」。
 エリンの考えているリランを救える可能性、それに向けて、
 ダミヤの事を告げる為にセィミヤに会う方法はと。イアルは右手を見て、その方法を見つけ。

 「俺も、あなたが救ってくれたこの手で、まだ守るものがあると信じて戦う。
  亡くなったハルミヤ様の為にも、俺は最後まで戦う」。
 そう決意のイアル、と、しかしエリンの目から涙がこぼれ、

 「あなたは、そのように真王陛下の為だけに生きてこられたのですね。
  本当は家族思いの優しい人なのに。
  もう、あなたを縛る音無し笛はなくなったのですよ。
  どうして、どうしてこの右手で自分の幸せをつかむことを考えないのですか」。
 それがエリンの望み、イアルの生き方の悲しさを想い、自分の幸せを考えることを願う、エリンの優しさ。

 イアルは指摘された自分のことを、そしてエリンの優しさを思い、涙が流れ、
 そしてエリンを抱きしめて。
 心の深いところからとけだしたように、
 お互い、かけがえのない二人になったように。
 リラン達家族もあたたかく見守ってますね。

 二人の会話、その雰囲気が切なげでとてもよかったですね。
 最後のエリンの泣きながら「どうして」と言うところは、それまでの二人の会話の積み重ねがここでグッと来る感じでしたね。
 イアルはこれで長い間縛られてきたものから解き放たれるのでしょうか。
 ダミヤが「好きか」って聞いてたけど、エリンもイアルもお互いもう好きなんですよね。それは恋とはちょっと違うけど、今回で愛が深まったように感じます。
 切ない二人、いつか幸せになって欲しいなと思いながら。
   どうしてこの右手で自分の幸せをつかむことを考えないのですか

         ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おまけ:    Another   奏者   第46話

   ラザル王獣保護場
         王獣舎

エリン 「ありがとうリラン。もういいわ」
リラン   スクッ
     腹の下から
イアル 「すまない」
エリン 「大丈夫ですか、イアルさん」
イアル 「いや、心地よいものだな。
     もう少しああしていたいくらいだ」
エリン 「だったら、リランの下でまだ休んでいてください。
     そうだ、私もお邪魔しますね」
イアル 「え、おい」
エリン 「んしょ。・・・さ、リラン。また座って」
リラン 「ボォ」 スクッ
イアル 「お、おい」
エリン 「んーー、気持ちいい。
     ゆっくり休んで、早く怪我を直しましょうね」
イアル 「あ、ああ。 ・・・フフ、変わった奴だ」

      お休みなさい
                       おわり
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