DOG DAYS 第13話 「約束」 を観て
フロニャルドで過ごしたこれまでの日々。
勇者様にとって、そして皆にとって、それはどんなものだったのでしょうか。
送還の朝。ミルヒとの散歩も少し静かに。
式典でパラディオンを返し、時が進行していく。
「このページをめくれば、次の資料を探せば」
涙ぐみながら必死のリコッタ。でも、シンクが現れ、制服を着ていて、それは、
「ごめんなさい。ごめんなさいであります。自分はやっぱりダメだったであります」
「そんなことないよ、リコ、こんなに頑張ってくれた」優しい勇者様。「きっと忘れないから」と約束して、プレゼントを渡して。
「分解なんか、しないであります。大事に預かっておくであります。ずっと、ずーっと」頭をなでて。
「まったく。最後まで貴様のお守とはな」最後まで、エクレはエクレ。
「そう言うなって。見送ってくれるのがエクレで僕はうれしいよ」少し赤くなって。
エクレにもプレゼント。受け取ったエクレがかわいい。
「やはり、送還されたらもうフロニャルドには来られないのか」うつむいて。気づいてました、多分、皆も。「馬鹿げた話だ」
「まあ、忘れないけどね、フロニャルドで起きたことも、みんなと会ったことも。怒りっぽくてすぐ蹴るけど、強くて真っ直ぐな親衛隊長と、エクレールと一緒にいたこと」
「私は貴様のことなど覚えている自信はない」日々忙しいからと。「忘れられて寂しいなら、忘れて欲しくないなら、何があろうと、貴様も我々を忘れるな。それから、わりと早めに帰ってこい」
「うん。きっと」
忘れられるのが寂しいエクレ。早く帰って来てほしいエクレ。
送還の儀は二人きり。
「ここでシンクと会って、勇者になってもらって、いろんなことがありましたけど」ミルヒも知ってる。「でも何より、シンクが来てくれて、シンクといられて、楽しかったです。すごく、すっごく」
「僕も、僕だって楽しかったよ」「うん」「ビスコッティに呼んでもらって、姫様と出会って」「うん、うん」「でも大丈夫。今度はきっと、夏休みにさ、絶対にまた来られるから。今度はきっと、もっと、もっと、楽しいから」ミルヒも、シンクも、泣いて、
「シンク、ダメですよ、泣いちゃ。絶対絶対、また会えるんですから。私達はもちろん、シンクだって、私達のこと、忘れたりなんかしないんですから」
「忘れないよ。絶対。絶対。忘れない」。約束。
時が来て、「じゃあ、姫様」
「シンク、シンク」駆け寄り、「シンクー」手をつかみ、
「やです。帰っちゃやです」「姫様」「もっとずっと、ずっとずっと、シンクと一緒にいたいです」
「そんなの、僕も。僕だって、姫様と、皆と」
「大好きです、シンク。私は、ミルヒは、シンクのこと、ずっとずっと大好きです」
「姫様、僕は」 離れる手。
「僕は」「シンクー」
「姫様ー、僕だって、大好きだー。だから絶対、絶対、また来るから、会いに来るから。約束するからー」
シンクは空に消え、ミルヒは泣き崩れ、送還の儀は終了しました。
桜。信号。二階建て木造家屋。ベッキー。
ベットで涙を流しているシンク。
うまく思い出せない。すごく楽しかった気がする。と、わずかに残る感覚。
和歌山の別荘?ナナミ、ついに登場。両親。楽しい旅行。でも、すごく大事なことがポッカリ抜け落ちちゃってるようで。
リコッタはまだあきらめてなかった。ノワールも協力。かかわった人皆がシンクを待ってるよう。
そして、ひらりとこぼれる手紙。ビスコッティ領主の蝋冠。王立研究院宛。いつ、誰が出したのでしょう?
送還は勇者が召喚主やフロニャルドと正しい係わりを持つのを拒んだ時のみ。シンクは正しく係ってました。なでたり、フライングディスクを投げたり、お手やおかわり、伏せなんかも。って言うか、馴染んで仲良く楽しく過ごしたってことだよね。
記憶は鍵がかかった状態で、失われるのに半年かかる。
再召喚の条件。
91日以上の期間。6月の終わり頃かな。
3名以上に、再び訪れると誓約し、身に着けていた品を預けておく。リコにエクレに、ダルキアン卿やユキカゼにも。「絶対に帰って来るから」。シンクがプレゼントをあげる子でよかった。
そして召喚主には、誓約の品と約束の書。2位入賞の大事な時計。それと、シンク、勉強しておいてよかった。お風呂、間違えてよかった。「リコ?」
「やったー。姫様、これならいけるであります」
「ほんと?」
「はい。勇者様、ちゃんと約束を守ってくれたであります」
リコもミルヒも、うれしくて涙を浮かべて。
桜の道のシンク。ちょこんとタツマキ。封筒の中から、そして、シンクの顔に、
「ベッキー」
「思い出した。全部思い出した。すっげー楽しいとこだった。うれしいこと、いっぱいあった。友達も沢山できた」
夏休み、ベッキーも一緒に行こう、とシンク。
「中学1年から2年に変わる春休み、僕は、勇者でした」
「夏休みはまた、勇者になりに、あの場所に帰ります」
ビスコッティの皆も勇者様の帰りを待ってます。しばらく会えないけど、3か月なんてあっという間だね、勇者様。
めでたく第一期終了。ハッピーエンド以外ありえないって思ってたけど、でも、別れのシーンはウルウルきたし、再召喚可能でリコが「やったー」って言った時と、シンクがパラディオンを見て笑顔になったときにも。
別れは、もっと静かな感じを予想してたけど、ものすごく盛り上がりましたね。ミルヒは熱いですね。感情の子。告白もしちゃいました。シンクも。でも、恋愛とは違う意味ですね。2期が、ベッキー、エクレを含めた愛憎劇になるなんてことは、少しはあるかも。
シンクがフロニャルドで過ごした日々が、すっげー楽しかったってことが一番大事。戦も楽しく、そうでない日常も楽しく。友達を沢山作って楽しく。魔物で緊迫したこともあったけど、それも含めて、また来たいって、思える日々。あんまり重苦しくなったら、また来たいって思えなくなっちゃうからね。
そして、フロニャルドの皆を愛したこと、フロニャルドの皆に愛されたこと。それがシンクの、最も勇者たらんことだったのではないでしょうか。
全13話、楽しい時間をありがとうございました。2期も楽しみにしてます。

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おまけ: Another いぬ日 第13話
秘密の場所
ミルヒ 「いきますよー。それっ」
フライングディスク ひゅんひゅんひゅん
ミルヒ 「あっ、待って~~」 タッタッタッ
ミルヒ 「て~い」 ザザー フライングデスク ぱふ
ミルヒ 「あはは、失敗、失敗。だめだぞ、ミルヒ」こつん
風 ひゅーーーーー
ミルヒ 「・・・・・・・そうだ、お弁当にしましょ♪」
ミルヒ 「わー、おいしそう。いただきまーす」
ミルヒ 「ぱくぱく。 うん、おいしい♪」
ミルヒ 「ぱくぱく・・・・・・・・」
ミルヒ 「・・・・・・シンクが来る前は一人でも、それでも楽しかったのに・・・う~?」
ミルヒ 「ダメ、暗くなっちゃ。より良い明日を。明日も一人で来ますよ~だ。ぱくぱく」
ミルヒ 「はいっ、お散歩終了。さあ、お仕事、頑張りますよ~」
早く帰って来てね、シンク
おわり

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勇者様にとって、そして皆にとって、それはどんなものだったのでしょうか。
送還の朝。ミルヒとの散歩も少し静かに。
式典でパラディオンを返し、時が進行していく。
「このページをめくれば、次の資料を探せば」
涙ぐみながら必死のリコッタ。でも、シンクが現れ、制服を着ていて、それは、
「ごめんなさい。ごめんなさいであります。自分はやっぱりダメだったであります」
「そんなことないよ、リコ、こんなに頑張ってくれた」優しい勇者様。「きっと忘れないから」と約束して、プレゼントを渡して。
「分解なんか、しないであります。大事に預かっておくであります。ずっと、ずーっと」頭をなでて。
「まったく。最後まで貴様のお守とはな」最後まで、エクレはエクレ。
「そう言うなって。見送ってくれるのがエクレで僕はうれしいよ」少し赤くなって。
エクレにもプレゼント。受け取ったエクレがかわいい。
「やはり、送還されたらもうフロニャルドには来られないのか」うつむいて。気づいてました、多分、皆も。「馬鹿げた話だ」
「まあ、忘れないけどね、フロニャルドで起きたことも、みんなと会ったことも。怒りっぽくてすぐ蹴るけど、強くて真っ直ぐな親衛隊長と、エクレールと一緒にいたこと」
「私は貴様のことなど覚えている自信はない」日々忙しいからと。「忘れられて寂しいなら、忘れて欲しくないなら、何があろうと、貴様も我々を忘れるな。それから、わりと早めに帰ってこい」
「うん。きっと」
忘れられるのが寂しいエクレ。早く帰って来てほしいエクレ。
送還の儀は二人きり。
「ここでシンクと会って、勇者になってもらって、いろんなことがありましたけど」ミルヒも知ってる。「でも何より、シンクが来てくれて、シンクといられて、楽しかったです。すごく、すっごく」
「僕も、僕だって楽しかったよ」「うん」「ビスコッティに呼んでもらって、姫様と出会って」「うん、うん」「でも大丈夫。今度はきっと、夏休みにさ、絶対にまた来られるから。今度はきっと、もっと、もっと、楽しいから」ミルヒも、シンクも、泣いて、
「シンク、ダメですよ、泣いちゃ。絶対絶対、また会えるんですから。私達はもちろん、シンクだって、私達のこと、忘れたりなんかしないんですから」
「忘れないよ。絶対。絶対。忘れない」。約束。
時が来て、「じゃあ、姫様」
「シンク、シンク」駆け寄り、「シンクー」手をつかみ、
「やです。帰っちゃやです」「姫様」「もっとずっと、ずっとずっと、シンクと一緒にいたいです」
「そんなの、僕も。僕だって、姫様と、皆と」
「大好きです、シンク。私は、ミルヒは、シンクのこと、ずっとずっと大好きです」
「姫様、僕は」 離れる手。
「僕は」「シンクー」
「姫様ー、僕だって、大好きだー。だから絶対、絶対、また来るから、会いに来るから。約束するからー」
シンクは空に消え、ミルヒは泣き崩れ、送還の儀は終了しました。
桜。信号。二階建て木造家屋。ベッキー。
ベットで涙を流しているシンク。
うまく思い出せない。すごく楽しかった気がする。と、わずかに残る感覚。
和歌山の別荘?ナナミ、ついに登場。両親。楽しい旅行。でも、すごく大事なことがポッカリ抜け落ちちゃってるようで。
リコッタはまだあきらめてなかった。ノワールも協力。かかわった人皆がシンクを待ってるよう。
そして、ひらりとこぼれる手紙。ビスコッティ領主の蝋冠。王立研究院宛。いつ、誰が出したのでしょう?
送還は勇者が召喚主やフロニャルドと正しい係わりを持つのを拒んだ時のみ。シンクは正しく係ってました。なでたり、フライングディスクを投げたり、お手やおかわり、伏せなんかも。って言うか、馴染んで仲良く楽しく過ごしたってことだよね。
記憶は鍵がかかった状態で、失われるのに半年かかる。
再召喚の条件。
91日以上の期間。6月の終わり頃かな。
3名以上に、再び訪れると誓約し、身に着けていた品を預けておく。リコにエクレに、ダルキアン卿やユキカゼにも。「絶対に帰って来るから」。シンクがプレゼントをあげる子でよかった。
そして召喚主には、誓約の品と約束の書。2位入賞の大事な時計。それと、シンク、勉強しておいてよかった。お風呂、間違えてよかった。「リコ?」
「やったー。姫様、これならいけるであります」
「ほんと?」
「はい。勇者様、ちゃんと約束を守ってくれたであります」
リコもミルヒも、うれしくて涙を浮かべて。
桜の道のシンク。ちょこんとタツマキ。封筒の中から、そして、シンクの顔に、
「ベッキー」
「思い出した。全部思い出した。すっげー楽しいとこだった。うれしいこと、いっぱいあった。友達も沢山できた」
夏休み、ベッキーも一緒に行こう、とシンク。
「中学1年から2年に変わる春休み、僕は、勇者でした」
「夏休みはまた、勇者になりに、あの場所に帰ります」
ビスコッティの皆も勇者様の帰りを待ってます。しばらく会えないけど、3か月なんてあっという間だね、勇者様。
めでたく第一期終了。ハッピーエンド以外ありえないって思ってたけど、でも、別れのシーンはウルウルきたし、再召喚可能でリコが「やったー」って言った時と、シンクがパラディオンを見て笑顔になったときにも。
別れは、もっと静かな感じを予想してたけど、ものすごく盛り上がりましたね。ミルヒは熱いですね。感情の子。告白もしちゃいました。シンクも。でも、恋愛とは違う意味ですね。2期が、ベッキー、エクレを含めた愛憎劇になるなんてことは、少しはあるかも。
シンクがフロニャルドで過ごした日々が、すっげー楽しかったってことが一番大事。戦も楽しく、そうでない日常も楽しく。友達を沢山作って楽しく。魔物で緊迫したこともあったけど、それも含めて、また来たいって、思える日々。あんまり重苦しくなったら、また来たいって思えなくなっちゃうからね。
そして、フロニャルドの皆を愛したこと、フロニャルドの皆に愛されたこと。それがシンクの、最も勇者たらんことだったのではないでしょうか。
全13話、楽しい時間をありがとうございました。2期も楽しみにしてます。

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おまけ: Another いぬ日 第13話
秘密の場所
ミルヒ 「いきますよー。それっ」
フライングディスク ひゅんひゅんひゅん
ミルヒ 「あっ、待って~~」 タッタッタッ
ミルヒ 「て~い」 ザザー フライングデスク ぱふ
ミルヒ 「あはは、失敗、失敗。だめだぞ、ミルヒ」こつん
風 ひゅーーーーー
ミルヒ 「・・・・・・・そうだ、お弁当にしましょ♪」
ミルヒ 「わー、おいしそう。いただきまーす」
ミルヒ 「ぱくぱく。 うん、おいしい♪」
ミルヒ 「ぱくぱく・・・・・・・・」
ミルヒ 「・・・・・・シンクが来る前は一人でも、それでも楽しかったのに・・・う~?」
ミルヒ 「ダメ、暗くなっちゃ。より良い明日を。明日も一人で来ますよ~だ。ぱくぱく」
ミルヒ 「はいっ、お散歩終了。さあ、お仕事、頑張りますよ~」
早く帰って来てね、シンク
おわり

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